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国際連携・調査事業




共同評価に関するプロジェクト: 共同教育プログラムの評価
TEEP I:欧州国際共同評価プロジェクト I (2002-2003年) 
TEEP II:欧州国際共同評価プロジェクト II (2005-2006年)
TEAM I:共同教育プログラムの共同評価プロジェクト I (2006-2008年) 
TEAM II:共同教育プログラムの共同評価プロジェクト II (2008-2010年) 
JOQAR:共同教育プログラムの質保証と学位の認証プロジェクト (2010-2013年)
QACHE:国境を越えた高等教育の質保証プロジェクト (2013-2015年) 
MULTRA:共同教育プログラムに関するアクレディテーション結果の相互認証に関する多国間協定 (2010年)






TEEP I : 欧州国際共同評価プロジェクト I

正式名称

Transnational European Evaluation Project I

実施主体

ENQA

実施年

2002-2003年

概略

欧州レベルの国際的な共同評価に関するプロジェクト。欧州における国際的な評価に関する過去の取組みやボローニャ・プロセスの進展を目的とする欧州チューニング・プロジェクト等の経験をもとに、欧州委員会の助成を受けて実施。第1期のTEEP Iでは、ENQA(欧州高等教育質保証協会)加盟の英国、デンマーク、スペインの質保証機関の協力を得て、欧州11か国の14プログラム(歴史学、物理学、獣医学の3分野)を対象とした共同評価を試行。

本プロジェクトの主な活動は、以下のとおり。

  • 3分野に共通の基準(criteria)を用いた評価の試行、国際的な外部評価方法の開発
  • 国際的な共同評価の実施の障害となりうる要因の割り出しとその解決策の検討
  • 欧州高等教育圏における質保証の透明性・通用性の向上、国境を越えた質保証に関する啓発
本プロジェクトを通じて、分野を越えた共通基準の有効性が確認されるとともに、国際的な外部質保証に関して、次のような視点の必要性を説いている。
  • 国・地域ごとの高等教育・質保証の文脈と矛盾しない評価基準の開発が不可欠であること
  • 評価を受けるプログラム側にとって分かりやすく、かつ有益な用語を用いた評価を行うこと
  • プログラム自らが明確な質保証の戦略を立てる必要があること
また、政府がボローニャ・プロセス等の政策的目標に積極的に関わることにより、質保証における国際的な共通目標の達成が促進されるという点も明らかになった。

リンク

http://www.enqa.eu/index.php/transnational-european-evaluation-project-i/ 





TEEP II: 欧州国際共同評価プロジェクト II

正式名称

Transnational European Evaluation Project II

実施主体

ENQA

実施年

2005-2006年

概略

TEEPの2期目となるTEEP IIでは、欧州の共同修士プログラムにおける質の高い教育のための方法の割り出しと優れた教育に共通する要素の抽出を目的として、共同評価が試行された。欧州委員会の助成のもと、ENQA(欧州高等教育質保証協会)加盟のスウェーデン、英国、オランダ及びベルギー・フランダース地方、フランス、スペイン、ハンガリーの質保証機関が参加した。

水資源管理学、文化・コミュニケーション学、法・経済学の3分野で、必要単位数、修業年数、パートナー機関数等の異なる3つの共同修士プログラムの試行評価を実施。評価は、ENQAの「欧州質保証ガイドライン」に基づいて行われ、パネルは、各質保証機関の代表者、外部評価者5名、学生2名から構成、評価手順は、自己評価書の提出、専門家チームによるピア・レビュー、訪問調査、評価報告書の公表にて行われた。

試行評価の結果、質の高い共同修士プログラムに不可欠な要素として、主に以下の点が浮かび上がった。

  • 各パートナー機関の役割が明確化されていること
  • 学生への情報提供、住居サービスが十分であること
  • ジョイント・ディグリー、ダブル・ディグリー等の実施に際しての法的問題点が明確化され、かつ解決されていること
  • 機関レベルの関与とサポートがあること
  • プログラム・コーディネーター、地域コーディネーター、教員、学生の間の意見の合意

また、共同教育プログラムの課題として、主に以下の点が指摘された。

  • 共同教育プログラムの評価やアクレディテーションの実施主体
  • プログラムの質保証に関する欧州レーベルの開発の必要性
  • 国ごとに異なる規則(必要単位数、卒業論文提出の必要性の有無等)

リンク

http://www.enqa.eu/index.php/transnational-european-evaluation-project-ii/ 





TEAM I : 共同教育プログラムの共同評価プロジェクト I

正式名称

Transparent European Accreditation decisions and Mutual recognition agreements I

実施主体

ECA

実施年

2006-2008年

概略

TEAMは、欧州のアクレディテーション機関による評価の結果に関する透明性の高い情報提供と、異なる評価制度を持つ複数の国のアクレディテーション機関が、国際的な共同教育プログラムの評価結果について、互いの評価結果を承認し合う仕組みを構築することにより、共同教育プログラムの推進を図ることを目的としたプロジェクト。ECA(欧州高等教育アクレディテーション協会)が欧州委員会からの助成を受けて実施。オランダ及びベルギー・フランダース地方の質保証を担当するNVAO(オランダ・フランダースアクレディテーション機構)がコーディネート機関となり、欧州の19の質保証機関等が参加した。

第1期のTEAM Iでは、共同評価の実施に向けて、アクレディテーション機関が互いの国の評価制度の理解を深めることを目標として、評価結果や相互承認に関する情報を英語で一元的に発信する仕組みの構築に取り組んだ。TEAM Iの成果物として、質保証を受けた高等教育機関及びプログラムに関するオンライン上の情報データベースQrossroads(※)がある。

(※)Qrossroadsについてはこちらを参照

リンク

http://ecahe.eu/w/index.php/TEAM_I 





TEAM II : 共同教育プログラムの共同評価プロジェクト II

正式名称

Transparent European Accreditation decisions and Mutual recognition agreements II

実施主体

ECA

実施年

2008-2010年

概略

欧州各国の質保証機関による評価結果の相互認証(mutual recognition)を促進し、国際的共同教育プログラムの質保証の効率化の実現を阻む障害を取り除き、より円滑な質保証の実践を目指すTEAMプロジェクトの第2期目。2007年の欧州高等教育大臣会合(ロンドン会合)において、アクレディテーション及び質保証結果の相互認証の促進ならびに共同教育プログラムの実施件数の拡大の必要性が提言されたのを受けて始まった。

TEAM IIの主な活動は以下のとおり。

  • 共同教育プログラムを対象とする、欧州統一的なアクレディテーション手順(シングル・アクレディテーション手続き)の確立を目指した共同評価の試行
  • 評価結果の国境を越えた認証の事例分析
  • 共同教育プログラムの質の評価及び学習成果に関する透明性ある情報の提供

共同教育プログラムのアクレディテーションに関する統一的な手順の開発については、2009年秋から2010年春にかけてエラスムス・ムンドゥスプログラム等の5つの共同教育プログラムを対象に、複数国のアクレディテーション機関による試行評価が実施された。

リンク

http://ecahe.eu/w/index.php/TEAM_II 





JOQAR: 共同教育プログラムの質保証と学位の認証プロジェクト

正式名称

Joint programmes: Quality Assurance and Recognition of degrees awarded

実施主体

ECA

実施年

2010-2013年

概略

JOQARは、ECA(欧州高等教育アクレディテーション協会)のTEAM IIプロジェクトのフォローアップという位置づけで開始され、共同教育プログラムのアクレディテーション及び学位・資格の認証の分野から、エラスムス・ムンドゥス等の国際的な共同教育プログラムの活動全般の促進を目的とするプロジェクト。ECA加盟の質保証・アクレディテーション機関(10機関)が主体となり、各国のENIC-NARICセンター(※1)(4機関)との協働で実施。

国際的な共同教育プログラムは、当該プログラムの提供先であるそれぞれの国・地域の評価制度や評価手続きに従って質保証・アクレディテーションを受けることが求められる。このため、共同教育プログラムを実施するためには、当該プログラムが複数の評価を受けなければならず、プログラムを提供する機関及びそれを評価する質保証機関双方にとって負担となってきた。こうした背景のもと、本プロジェクトは、単一の質保証・アクレディテーション手続きを構築し推進することにより、共同教育プログラムの質保証の効率化・負担軽減を図り、国際的な共同教育プログラムの促進を目指すものである。

JOQARプロジェクトの主な活動は、以下のとおり。
○共同教育プログラムの質保証・アクレディテーションに関する活動

  • 質保証・アクレディテーションの結果を欧州域内で共有するシステムの構築
  • 国際的な共同教育プログラムの外部質保証を欧州レベルで取組むための拠点(Coordination point)の設置
○共同教育プログラムの学位・資格の認証に関する活動
  • ENIC-NARICによる学位認証において重要である共同教育プログラムの学位構造(資格枠組み)、ディプロマ・サプリメントの内容等に関する高等教育機関への情報提供
  • 共同教育プログラムで授与される学位の認証に関する各国のENIC-NARIC間の共通基盤の整備
  • ウェブサイトQrossroads(※2)を通じたエラスムス・ムンドゥスプログラムに関する透明性ある情報提供

本プロジェクトでは、2012年末までに、5か国(クロアチア、スペイン、スウェーデン、イタリア、オランダ)の5大学を対象に、5つの質保証機関協働によるひとつのアクレディテーション手続きによる試行評価が実施され、以下の課題が明らかになった。
  • 各国に固有の質保証制度があるなか、アクレディテーション結果を国境を越えて相互認証することは困難であった
  • 共同教育プログラムの質保証等に関するコーディネーション拠点の設置が重要である

コーディネーション拠点については、設置の実現可能性を探るアンケート調査が2011年、大学等で共同教育プログラムに関わる担当者及び質保証機関を対象に調査が行われた。その結果、以下の点が明らかになっている。
  • 大学等での担当者の多くが共同教育プログラムの外部質保証について課題を感じており、関連する情報の収集に苦労している。
  • 大学側及び質保証機関の双方が、コーディネーション拠点の必要性を強く感じている。
  • コーディネーション拠点の役割として、各国の質保証要件や法的枠組み、質保証の優良事例、進行中のプログラムに関する情報提供、プログラムの企画・運営の実務における支援が期待されている。

学位・資格の認証に関する活動として、2013年4月に、「共同学位授与における優良事例ガイドライン」を公表した。このガイドラインは、共同教育プログラムで授与される学位が、他の機関で円滑に認証されるように、プログラムを提供するコンソーシアム向けに、学位授与の際の注意や推奨点がまとめられたものである。

(※1)ENIC-NARIC(European Network of Information Centres - National Academic Recognition Information Centres):
   海外資格に関する情報提供及び評価事業等を行っている、欧州地域各国のナショナル情報センター
(※2)Qrossroadsについてはこちらを参照

リンク

http://www.ecahe.eu/w/index.php/JOQAR 





QACHE:国境を越えた高等教育の質保証プロジェクト

正式名称

Quality Assurance of Cross-border Higher Education

実施主体

ENQA

実施年

2013-2015年

概略

QACHEは、欧州高等教育質保証協会(ENQA)を中心に、欧州、オーストラリアの質保証機関、およびアラブとアジア・太平洋地域の質保証機関ネットワークが参画するプロジェクト。欧州の大学が行う国境を越えた高等教育(CBHE: cross-border higher education)に対して、統一した質保証アプローチを模索し、世界中に普及しようという目的を持つ。

<フェーズ①>
現在行われている様々な取組みの共有、分析を行う。教育提供者としての欧州と、受入側としてのその他地域という構図のもと、欧州、アラブ、アジア・太平洋の質保証機関および欧州の教育機関への調査を行う。

<フェーズ②>
質保証機関のCBHEへの取組みについて、欧州4ヶ国(フランス、ドイツ、スペイン、英国)とオーストラリアのカントリーレポートを作成する。

<フェーズ③>
欧州(2014年9月29-30日於英国)、アラブ(2014年11月19-20日於バーレーン)、アジア(2015年1月)でのフォーラム開催。欧州でのCBHE質保証の取組みを紹介する。

<フェーズ④>
最終報告を行う会議を開催。最終報告書のほか、質保証機関と教育機関向けのツールキット、欧州共通のCBHE質保証原則がまとめられる予定。

リンク

http://qache.wordpress.com/ 





MULTRA: 共同教育プログラムに関するアクレディテーション結果の相互認証に関する多国間協定

正式名称

Multilateral Agreement on the Mutual Recognition of Accreditation Results regarding Joint Programmes

策定主体

ECA

策定(実施)年

2010年

概略

共同教育プログラムに関するアクレディテーション結果の相互認証を行い、欧州高等教育圏における共同教育プログラムのアクレディテーション手続きの重複を避け、その簡易化を図ることを目的とした質保証機関間の協定。

欧州では、プログラム評価を義務付けられている国が多いため、共同教育プログラムはそれぞれの国で、複数のアクレディテーションを受審する必要が出てくる。MULTRAでは、署名機関で共同教育プログラムが受審したアクレディテーションの結果を、他の署名機関が認証することで、アクレディテーションの時間と手間を節約することが可能となる。

MULTRAに参加を希望する質保証機関は、申請要件を満たした上で、訪問調査を受けることとなる。訪問調査は、ECAによりオブザーバーとして指名された2つのMULTRA署名機関が、それぞれ、申請機関のアクレディテーション作業を観察し、申請期間の代表者とのディスカッションを行う。その後、オブザーバーによる提言などがまとめられた観察レポート(Observation Report)が、MULTRAの各署名機関に送付される。全署名機関の合意が得られた場合にのみ、申請機関の協定への参加が認められる。

MULTRAに署名した質保証機関は、以下のことに同意する。

  • 他の署名機関の共同教育プログラムに関するアクレディテーション手続きの結果を、自機関の権限において受け入れる。
  • 署名機関は、互いのアクレディテーション・システムに関する情報を定期的に交換する。変更があった場合は、直ちに知らせなければならない。
  • 署名機関は、互いに、アクレディテーション結果に関する全ての関連書類へのアクセスを許可する。全ての書類は、公表までコンフィデンシャルに扱われなければならない。
  • 有効期間は3年であり、全署名機関の承認の後に延長が可能となる。


  • 2014年9月時点では、欧州をはじめ、コロンビアやコスタリカを含む11ヶ国13のアクレディテーション団体がMULTRAに署名しており、今後も拡大が期待されている。
    • オーストリア: AQ Austria(Agency for Quality Assurance and Accreditation Austria)
    • コロンビア: CNA(Consejo Nacional de Acreditacion de Colombia)
    • コスタリカ:SINAES(Sistema Nacional de Acreditacion de la Educacion Superior)
    • デンマーク:EVA(Danish Evaluation Institute)
    • フランス:CTI(技術者称号委員会)
    • ドイツ:
      • AQAS(Agency for Quality Assurance through Accreditation of Study Programmes)
      • FIBAA(Foundation for International Business Administration Accreditation)
      • ZEvA(Central Evaluation and Accreditation Agency)
    • オランダ:NVAO(オランダ・フランダースアクレディテーション機構)
    • ポーランド:PKA(Polish Accreditation Committee)
    • スロベニア:SQAA(Slovenian Quality Assurance Agency for Higher Education)
    • スペイン:
      • ANECA(National Agency for the Quality Assessment and Accreditation)
      • AQU Catalunya(Catalan University Quality Assurance Agency)


    リンク

    http://www.ecahe.eu/w/index.php/MULTRA  



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