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  第7回委員会へ
                     第6回大学評価委員会議事録

1 日   時  平成13年2月28日(水)10:30〜12:30

2 場   所  学術総合センター共用会議室

3 出 席 者
 (委 員)阿部、新井、猪木、内田、小野田、川口、小林、島田、清水、
      舘、土岐、外村、中島、西野、蓮見、マルクス、丸山、山野井、
      吉田の各委員
 (事務局)木村機構長、齊藤副機構長、井上管理部長、山本評価事業部長、
      西山総務課長、小山会計課長、中島評価第1課長、
      神田評価第2課長、佐藤評価第3課長 他

4 前回の議事要旨の確認
    前回の議事要旨を確定版として配布した。

5 議   題
      (1)平成13年度以降の大学評価事業実施方針について
      (2)平成12年度着手の大学評価の対象機関に対する意見照会
        について
      (3)自己の関係する大学等の取扱いについて

6 議事及び会議資料等の取扱いについて

  ○委員長 情報公開の対応について協議しておかなければなりません。議
   事録につきましては第1回大学評価委員会におきまして、求めに応じて
   公開することとしたところですが、大学評価に対する社会の関心が高ま
   っていることから、改めてその取扱いについて御意見をいただきたいと
   思います。始めに事務局から御説明をお願いします。

  ●事務局 これまで求めに応じて公開するということにしておりました議
   事要旨を今回以降議事録として作成し、ウェブサイトに掲載するなど積
   極的な公表についてお諮りするものでございます。御了解いただければ、
   その手続きでございますが事務局でほぼ原案のままのものを作成いたし
   まして、それを事前に委員にお送りし御確認をいただきまして、公表す
   るという手続きで進めてはいかがかと考えております。参考に中教審の
   議事録を配布しておりますが、このような形で基本的には流れに沿って
   全ての御発言と必要に応じて議題の要旨も載せてはいかがかと考えてお
   ります。

  ○委員長 議事録につきましてただ今事務局から御説明いただきました
   が、事務局の説明について、御意見、御質問があればいただきたいと思
   います。中教審の例が参考として挙げられておりますが、これは発言者
   の名前はふせてあって、全発言を収録するというもののようですが、い
   かがでしょうか。

  ○ 結構です。ただし、発言の趣旨は変えずに、内容を正しい日本語にす
   ることはお許しいただきたいと思いますが、いかがでしょう。

  ○委員長 事前にお配りして、それぞれの発言者に御訂正していただくこ
   とになっていると思いますがそれでよろしいですか。

  ●事務局 結構でございます。

  ○委員長 他に御質問、御意見はございますでしょうか。特にないようで
   したら今のような形で取り扱うということでよろしいでしょうか。それ
   ではそういう形で進めさせていただきます。

7 議   事

(1)平成13年度以降の大学評価事業実施方針について

  ○委員長 それではさっそく議事に入りたいと思いますが、本日は議事と
   して、まず最初に平成13年度以降の大学評価の実施方針等について、
   分野別検討グループの報告を踏まえて御審議をいただき、それから2番
   目に平成12年度着手の大学評価の対象機関に対する意見照会について
   御審議いただく。最後に前回の委員会で継続審議となりました自己の関
   係する大学等の取扱いについて御審議いただくことにしたいと思いま
   す。最初に平成13年度以降の大学評価の実施方針等について御審議い
   ただくわけでありますが、始めに各分野別検討グループから検討状況に
   ついて御報告をお願いし、事務局から検討の進め方についてスケジュー
   ルも含めて御説明をお願いすることとしたいと思います。それではまず
   全学テーマ検討グループからよろしくお願いします。

  ○ それでは全学テーマ検討グループでの検討状況について御報告申し上
   げます。この検討グループは2月16日に開催し、およそ検討の概要は
   以下の5点でございます。第1点は最初から具体的に対象をしぼるより
   も、全学テーマ別評価とは何なのかということをある程度フリーディス
   カッションいたしました。その後、案件でございます平成13年度以降
   の実施方針、次に平成13年度着手分及び教養教育の評価スケジュール。
   御承知のように教養教育については、1年目は調査、2年目は評価、す
   なわち平成13年度は評価を考えているわけでございます。さらに平成
   13年度以降の具体的な実施テーマについて検討を行いました。第2点
   目は、その結果平成13年度以降の実施方針、また評価スケジュールに
   つきましては、本日お手元に配布されております資料の2番、3番に示
   されている内容について、検討グループ出席委員の間では基本的に了承
   をしております。次に平成13年度、14年度の具体的な全学テーマの
   実施をするに際して、創設準備委員会からの報告などを参考にして、以
   下のことを考慮しながら検討を進めました。すなわち考慮した点は2点
   でございます。1つはテーマ、複数のテーマを考えますので、そのテー
   マの間の関係です。すなわち2点を選ぶならば、1つは大学という機関
   の中での取り進めを中心としたテーマ。もう1つは大学等が実施してい
   る外部との係わりに関するような取組のテーマ、そういう組み合わせが
   いいのではないか。2つ目のある意味では前提として考えました方針と
   しては、大学と大学共同利用機関を対象にしているわけですが、この両
   者全てが含まれるような評価対象をひとつは毎年選ぼうと。そういうよ
   うなことを考えて検討いたしました。その結果、検討グループとしては
   実施テーマの案として、平成13年度は教養教育の継続分、すなわち評
   価です。これが1点。それと平成12年度には社会貢献ということ、特
   にこれは教育に関する社会貢献というテーマを今実施しようとしている
   ので、平成13年度にはそれと一種の対になります研究活動等に関する
   社会貢献、これは仮の名前でございますがそういう性格のテーマを選び
   たいと思います。その次の平成14年度は2点。ひとつは学生支援、こ
   れも仮の名前です。大変幅の広い概念ですが仮に学生支援と名付けてお
   きたいと思います。2点目は国際教育なども含めた国際交流というもの
   を選んでみたらどうだろうかということを考えました。この今申し上げ
   ましたいずれのテーマも、大変対象というもの、また活動の範囲という
   ものが広く多種多様でございます。それだけに全学テーマという、この
   全学という傘をかけるとするとけっこう難しい問題がいろいろあるだろ
   うと思います。そう考えておりますが、それをどのようにうまく整理で
   きるかは今後の検討でございます。以上、実施テーマの考え方等につき
   まして、この評価委員会でいろいろ御検討いただき、了承いただければ、
   引き続き検討グループのほうで具体的にさらに議論を進めて成案を得た
   いと思っております。

  ○委員長 それでは、分野別検討グループにつきまして御説明をお願いし
   ます。

  ○ それでは分野別検討グループの検討内容を簡単に御説明いたします。
   この検討グループの会議では、本年度着手している理学系、医学系及び
   別途会議を開催いたしました工学系以外の分野を合同会議という形で2
   月16日に開催いたしました。合同会議では、全分野御出席でなかった
   ということもございまして、フリーディスカッションという形で行い、
   また、工学系は23日に開催いたしました。検討いたしました事項は平
   成13年度及び平成14年度に着手する分野について、着手する上で考
   慮しておかなければいけない課題についてであります。スケジュール等
   に関しましては、資料の2の3に示されております内容を基本的に御了
   承いただきました。当日御出席の委員からは補足の御説明をいただき、
   当日御出席いただかなかった検討グループの委員からは、この場で御意
   見をいただければと思います。各分野の課題、実状に関しましては後で
   述べさせていただきますが、分野別評価全体の基本的な考え方として合
   同の検討グループ会議では、資料2の2枚目にございます9分野を実施
   することについて、まず御了承をいただきました。平成13、14年度
   に、どの分野を実施するかということについては結論に至らなかったわ
   けでございますが、検討グループの各委員の御意見、機構の体制、平成
   12年度着手は理学系と医学系であったことなどを踏まえると、平成1
   3、14年度に関しましては人文科学と自然科学のバランスを考慮しつ
   つ平成13年度が3分野、平成14年度が4分野ということで御了承い
   ただいたものと考えております。例えば、機構の体制等々を考えますと、
   可能性としては平成13年度には教育系、法学系、自然科学系としては
   既に検討が進んでいる工学系の3分野、平成14年度には残りの人文学、
   経済学、農学、それから総合科学ということも考えられるのですが、む
   しろこの場で御議論いただければと思います。その他、平成12年度着
   手の医学系の場合には、医学系の医学ということで医学に限定しました
   が、歯学、薬学等々もあり、この分野をどういうふうに考えたらいいか、
   ということも御議論いただく必要があるのではないかと思っておりま
   す。次に各分野からの御意見の要点をまとめて御紹介させていただきま
   す。まず、人文学系の委員の方からは、最近特に分野横断的になってい
   る人文学系の評価方法について検討する必要があるのではないかという
   御意見をいただきました。このことは必ずしも人文学だけに限らないと
   思いますが、学際的な領域をどう評価するかということを御議論いただ
   く必要があるかと思います。教育学系の委員からは、教員養成に関して、
   現在文部科学省でその在り方の懇談会が開催されており、その答申が実
   際にすぐ改革に繋がる内容なのか、中長期的な内容になるかによって、
   対応が異なってくると思われますが、いずれにしても平成13、14年
   度に着手する教育学系の評価実施に関しては可能であろうという御意見
   も出ていました。また、教員の養成学部といっても、実態は異なってお
   りまして、例えば教育学部で教員免許を取って、音楽や美術の教員にな
   るというよりも、教員免許の取得が目的ではなく、音大や美大と同じよ
   うな教育を受け卒業する学生が多くなっている。従って、狭い意味での
   教育学部の活動の評価はできますが、それ以外の評価をどうするかとい
   うことについても検討する必要があるのではないかと思われます。また、
   教科教育学では、他の分野と重複する部分が多いため、このことを念頭
   に評価方法を検討する必要があります。法学・政治学系では現在ロース
   クールの問題が検討されておりますが、この問題は必ずしもすぐ結論が
   出るわけではないので、現状では評価が可能であろうという意見もあり
   ました。工学系は、昨年から既に検討を開始していただきまして、平成
   13年度に着手することは可能であると考えております。ただ工学系も
   最近interjectionalに範囲が広くなり、違う分野とのオーバーラップが
   ございますので、幅広い分野を全体としてどのようにまとめていくか検
   討する必要があります。農学系の委員からいただきました御意見ですが、
   特に獣医学については基本的な在り方について検討されており、いくつ
   かの大学を統合するといった話がある。また、実際に国際基準で評価す
   るためには、かなり根本的な見直しが必要であろうと。それから農学系
   は、人文科学から自然科学という非常に幅の広い領域となっております
   ので、評価の対象を整理し検討する必要がある。従いまして、農学系は、
   1年ほど準備期間を設けて検討グループで検討したうえで実施したほう
   がいい。さらに農場や果樹園といった附属施設も多くあり、この施設を
   どのように評価したらよいかという点についても検討する必要があるの
   ではないかという内容でした。12年度着手の医学系の場合にも比重が
   大きい附属病院をどう考えるかという同様の問題がありました。それか
   ら総合科学・特定領域という分野がございまして、この分野には例えば
   総合科学として文理横断の総合科学がございますし、特定領域の中には
   芸術、家政等々が含まれておりますので、いろんな問題がございます。
   いくつか御意見をいただきましたが、例えば家政学系は、全体の数から
   言ったら少ないのですが、農学系と同じように非常に幅の広い間口があ
   る。家政学は、我々の生活という視点に立っていろいろな既存の学問分
   野を取り込んでいるということがありますので、その辺の事情を考慮す
   る必要がある。それから芸術系もこの特定領域に含まれておりますが、
   芸術系の場合には私どもが学術レベルで行っているのとはかなり違う視
   点が必要となる。しかし芸術レベルでその評価を行うということは可能
   ではないか。例えば国内と国外の評価の二重構造というようなものを考
   えなければならないのではないかという御意見もございました。それか
   ら最後になりましたが総合科学は、基本的には文理横断の総合科学、文
   系の中の総合科学、あるいは自然系の中での総合科学、具体的に総合科
   学と分類される学部をみますと、国立大学だけでみた場合、いくつかの
   パターンがございますので、少し整理したうえで検討することが必要で
   はないかと思われます。先程お話しいたしましたような学際領域は、既
   に12年度に着手しております理学系でもございますし、法経学部や法
   文学部というのもございます。それから理学系の大学院では非常に幅広
   い分野で構成されている研究科もございますが、こういう学際領域の扱
   いをどうするかはいろいろな選択肢があると思います。本日の評価委員
   会で御議論いただいて、さらに関係団体に御意見を伺いながら、この機
   構の案を積み上げていくべきであろう、と考えております。

  ○委員長 それでは全学テーマ検討グループと分野別検討グループに所属
   された委員の先生から、もし補足がございましたらお願いしたいと思い
   ますが、いかがでしょうか。

  ○ 全学テーマ検討グループに参加しましたので、補足でございますが、
   2の資料の3枚目は創設準備委員会の報告書に全学テーマ別評価の例と
   して、全学的な課題のテーマ例として挙げられたもので、これをどんな
   ものが挙がっているのかという確認はしたと思います。その挙がってい
   るテーマ例が、大きく丸で囲っているところでいうと、全学的な大学運
   営、それから教養基礎学力、教育機能強化、学生支援、研究活動の推進、
   社会貢献等地域や公開講座、産学連携、国際社会の貢献云々というのが
   挙がっていまして、議論の中ではこういう例も挙がっていますが、他に
   例えば大学としての環境問題への取組、全学的な環境問題への取組、あ
   るいはIT化あるいはITの活用といったこともあるのではないかと、そう
   いうことで新しいテーマ例も挙がったと思います。それでこの中で平成
   12年度で実際取り組んだものはという確認では、その丸でいう教養基
   礎学力のところ、これを2年がかりでやっている。それから、その下の
   教育機能の強化云々というところは、教養、全学で扱う教養と、教養教
   育というところでは当然この内容は入ってくるということで、関連した
   テーマというふうに認識したと思います。それから、もう1つの教育サ
   ービス面での社会貢献、これは直接の創設準備委員会の例示の中では、
   下から3つ目の丸の公開講座等大学開放みたいなところと、あと産学連
   携のリフレッシュ教育云々と、リフレッシュ教育でも正規学生に対する
   教育と正規外とがありますから、この辺と絡んでそういう意味では整理
   した形で教育サービス面での社会貢献を設定した、とその辺を扱った、
   すでに租借しているという認識であります。そういう意味であと残って
   いるのが、丸の4つ目の学生支援、それから研究推進、それから国際貢
   献と、それから新たに挙がってきているテーマということで議論された
   と思います。その中で、先程、御提案があったように、いろいろ事情を
   検討すると残された中には学生支援と国際云々というのが重要であろ
   う、あるいは、もう1つの研究面での社会貢献というのは、今やってい
   るのに対して、社会貢献のもう1つの大きな側面なので取り上げるべき
   だろう、そういう議論があったというふうに記憶しております。以上で
   ございます。

  ○委員長 他に補足はございますでしょうか。よろしいでしょうか。それ
   では事務局から検討の進め方等について御説明をお願いしたいと思いま
   す。よろしくお願いします。

  ●事務局〈資料説明〉
    平成13・14年度の大学評価の検討の進め方については、資料2に
   当面のスケジュール案を示しております。本日の会議において、13・
   14年度着手分のテーマ及び分野の実施方針を審議・決定いただき、以
   後、3月中にテーマ別・分野別検討グループでテーマの概要や専門委員
   会の構成等を検討願い、4月中旬の本委員会において、その検討結果と
   13年度着手分の評価スケジュール等について、一応の案を決定いただ
   く。それを関係団体等に意見照会をし、関係団体等からの意見を参考に
   5月中旬の本委員会において、最終的に平成13・14年度着手のテー
   マ、分野、評価スケジュール等について、審議・決定してはいかがかと
   考えております。

    平成13年度着手の評価事業スケジュールについては、資料3のとお
   り、5月の本委員会における平成13・14年度着手のテーマ及び分野
   の最終決定をふまえ、13年度着手分に係る専門委員及び評価員の推薦
   を関係団体等に依頼し、8月下旬の本委員会等での選考を経て、9月下
   旬に専門委員会を設置する。本委員会での基本的な内容・方法等の審議
   と並行して、専門委員会でも具体的な内容・実施等について審議してい
   ただき、14年1月の本委員会において、最終の実施要項等を決定いた
   だくことでいかがかと考えております。以後は、平成12年度着手の評
   価事業と同様のスケジュールで進める案としております。なお、平成1
   2年度着手の全学テーマ別評価「教養教育」についても、平成13年1
   0月の調査結果の公表後は同様のスケジュールで進め、平成15年3月
   に評価結果を公表する案としております。

  ○委員長 ただ今、御報告と御説明があった平成13年度以降の実施方針、
   検討の進め方、全体スケジュール等につきまして、御質問御意見があり
   ましたら、いただきたいと思います。

  ○ 補足ということになるかもしれません。農学系は工学系とだいたい1
   年遅れで進めてはどうかと、分野別検討グループの検討結果の御説明の
   ところで御報告いただきました。工学系では、平成13年度に着手する
   評価について事前に御検討なさっていると伺いましたが、農学系もそれ
   に準じて取り扱っていただければと思います。また、意見照会の件です
   が、いきなり全学的な組織に意見照会するよりは、学部長会議に照会す
   るほうが実質的なレスポンスがあるのではないかという御意見がござい
   ましたので、付け加えさせていただきます。

  ○委員長 他に憶測も含めてで結構ですが、何かございますでしょうか。

  ○ 教育学系につきまして先程お話がございましたようにかなり複雑な事
   情がございますので、そのあたりをどう考えてどこまで絞り込んでやる
   のかということを予め少し決めなくてはいけないのではないかと考えて
   おります。他の学部と比べて教育学系の場合はかなり特殊な事情がある
   のではないかと思います。1つは先程お話がございましたように、今、
   文部科学省のほうでかなり短時間にいろいろな改革を進めている状況で
   ございます。少子化に伴いまして教員養成課程の学生定員を5,000
   人減らすというプランが平成11年度末で完成いたしまして、平成12
   年度からそれが全体的に動き出していますが、それとほとんど平行しま
   して平成12年の夏くらいからだったでしょうか専門家会議が立ち上げ
   られまして、教育学部の今後の在り方を検討しています。今年の夏ぐら
   いに報告書がでると聞いておりますが、小学校教員養成に焦点をおいて
   絞り込みを考えられるようなことを伺っておりますのと、これはできる
   のかできないのかよくわかりませんが、学部の統合をしなければいけな
   いのではないかということで、今50近く教員養成の学部がございます
   が、それを整理統合するというようなことを言っておられるのですが、
   そこが報告書に盛り込まれるのか盛り込まれないのかよくわからないの
   ですが、そういうことで今非常に大きな動きがございます。ここでの評
   価が、平成13、14年度に一巡してしまうということであれば、教育
   系をとりあげる時期は、平成13年度でも平成14年度でもあまり変わ
   りはないのかもしれませんが、兎に角そういう非常に大きな動きの過程
   にあるということが1点です。それからもう1つは先程芸術系の話がご
   ざいましたが、教育系の場合かなり前からいわゆる新課程をおきまして、
   教員養成以外の課程を含んでおります。これをどういうふうな形で扱っ
   ていくのかということが、やはり考慮すべき必要があることだろうと思
   います。それから前にも申し上げましたけれども、先程の話では教科教
   育関係で非常に広がりがあるという話でしたが、いわゆる教科専門の先
   生というのが非常に沢山おられまして、それは人文系の方もおられれば、
   法学系の方もおられれば、経済学系の方もおられれば、理系の方もおら
   れるというふうなことで、それらの特に研究評価という場合にどういう
   扱いをしていくのかということは大変難しい問題です。それからさらに
   申しますと、先程の農場その他の話と関連したことでございますが、教
   育学系の場合附属学校をどう扱うのかということも考えておかなければ
   いけない問題です。そういうことで教育学系の場合は事前に考えなけれ
   ばならない問題がかなりあるのではないか、それをどの段階で何処で絞
   り込んでいくかということは一度是非御検討願いたいと思っています。

  ○  今の御発言の教育学系の件ですが、教員養成の状況については御発言
   のとおりですが、教育学の場合教員養成でない教育学部があると思いま
   す。その辺を一緒くたに考えるのかそこは分離して考えるのかというこ
   とがあるので、その辺は前回16日の会議で何か話題になったのでしょ
   うか。

  ○ 今、教育学部のことが話題になっておりますが、かなり関連が深い話
   ですけれども、要するに教育学部における研究というのは多分教育にか
   かわる研究だと思います。ただしこの問題は教育学部に関わるだけの問
   題ではなくて他の学部においても研究評価と教育評価を現在分けており
   ますが、この教育評価というのが非常に難しい。逆に言いますと教育に
   関わる研究というのが多くの場合ご自分のなされる教育というものがす
   なわち研究の対象になっている。しかもそれの向上のためにやられる。
   現在教科書の策定であるとか、何か教育に関わる研究も全部研究評価の
   ほうに確か分類されておられるのですが、本来ですと私は教育評価の中
   にそういう教育に関わる研究も一緒に含めたほうがきっといい評価が出
   来るのではないかという思いを持っていて、是非この教育学部系を御検
   討される時にその辺のこともちょっと頭に入れて御検討いただければと
   思います。

  ○ 経済学系について一言だけお伝えしておいたほうがいいかと思いまし
   て。国立大学を対象にした場合でも経済学系の中に商学系を含むのかど
   うかという問題があろうかと思います。経済学系の歴史をたどってみま
   すと、もともとは法学部の中で経済学が設置されて、そこから独立して
   経済学系が生まれてきまして、経済学系の中からさらに今度は商学とい
   う、通常ビジネスアンドコマースと呼んでいるその分野が独立して、あ
   る大学ではまだ依然として初期の状態で法経学部と呼ばれている場合も
   ございます。もう1つは独立分化した経済学部があって、経済学部の中
   に現在でいう商学系の学問分野と教育活動を含んでおられる。さらには
   今度は商学部が独立して商学系がその自らの分野を教育活動と研究活動
   でお持ちのところがありますので、現時点にたってみますと経済学系と
   呼ぶ中には、本評価委員会では商学系のものを含むという理解でなけれ
   ば、なかなか評価は難しいのではないかと思います。そういう意味も含
   めておそらく経済学系は、もうすでに現時点でも国立大学の幾つかでは
   内部評価をはじめ外部評価を試みておられるところがございます。とは
   いえ、今申し上げました過去の経緯と現状の分野の個別大学における取
   扱いが違うことから、平成14年度に着手されるのが妥当ではないかと
   思います。その意味で申し上げますと、前回の分野別テーマの検討会で
   御議論いただいた結果、経済学系については平成14年度に着手すると
   いうことでいいのではないかと思います。

  ○ 家政系につきましても、専門委員会設置の前に検討委員会をつくるこ
   とをお願いしたいと思います。

  ○委員長 今いろいろ御意見をいただきましたが、それらの御意見を拝聴
   していますと、やはり個々の評価を行うにあたっての留意事項というべ
   きことが多かったように思われます。本日提案された、あるいは説明の
   あった方針に対する御異論というよりは、こういうことを留意して進め
   るべきだというふうな御意見だったと思いますが、特に他に御意見がな
   ければ、ただ今の御意見を斟酌しながら今後進めていきたいと思います
   がいかがでしょうか。どうもありがとうございました。それでは、実施
   方針(案)及び平成13年度の全体スケジュール(案)を委員会として
   了承することとし、平成13、14年度の具体的なテーマ及び分野につ
   いては、検討グループからの報告に沿って引き続き検討グループで御検
   討願うこととしたいと思います。なお、平成13、14年度の具体的な
   実施計画の内容等については、検討グループでの検討結果を次回委員会
   で御審議いただいた上で、関係団体等への意見照会を経て5月の本委員
   会で決定することとしたいと思います。

(2)平成12年度着手の大学評価の対象機関に対する意見照会について

  ○委員長 それでは、続きまして平成12年度着手の大学評価の対象機関
   に対する意見照会について御審議をお願いしたいと思います。はじめに、
   事務局から資料の御説明をお願いいたします。

  ●事務局〈資料説明〉
    資料4は、平成13年度以降の大学評価システムの改善に役立てるた
   め、平成12年度着手の大学評価の対象機関から、評価の実施を踏まえ
   ての意見を伺うことについて、基本的考え方をまとめたものでございま
   す。意見照会の時期及び内容について、自己評価の内容・方法に関して
   は自己評価書提出後の平成13年8月に、ヒアリング及び訪問調査に関
   しては、平成13年度着手の内容・方法等の意見照会(予定)と合わせ
   て平成13年12月頃に、平成12年度着手の評価全体については、評
   価結果の通知・公表後の平成14年4月以降にそれぞれ問題点や改善方
   策について意見照会してはいかがかと考えております。なお、寄せられ
   た意見については、意見照会ごとにその内容を整理し、本委員会及び各
   専門委員会において検討のうえ、基本的枠組みや具体的な内容・方法等
   に反映させたいと考えております。

  ○委員長 平成12年度に行った大学評価につきまして、評価を行った大
   学に、有り体に言えば感想といいますか意見というものを照会し、大学
   評価の平成13年度以降の評価の進行に役立てたいという、そういう目
   的で行われる意見照会についてでありますが、今の御説明について何か
   御質問、御意見がございましたらお願いいたします。

  ○ この2番目のヒアリング・訪問調査についてですが、どなたに面接す
   るかといいますか、学生との面接があるかといった点は、調査の内容に
   含まれておりますね。

  ●事務局 基本的にヒアリングはテーマ別評価と研究評価で行うこととし
   ており、こちらに来ていただいて関係者からお話を聞くということにし
   ております。訪問調査につきましては、専門委員会の委員がチームを編
   成しまして、各大学に赴きまして調査を行うということにしております。
   訪問調査の内容については、学生から意見を聞くということも訪問調査
   の内容の1つに入っておりますし、また、チームの先生方が講義を見に
   行くというようなことも含まれております。実際、どういう形で実施す
   るかということは、チームが各大学と連絡を取りつつ、決定することと
   しております。

  ○ 今お話の出ております特に訪問調査に際して、学生のヒアリングがあ
   ったりする。そうすると場合によっては何かプライバシーの問題、さま
   ざまな倫理の問題だとか、何かそういう私共の評価委員自身がそういう
   ものに関して、あるきっちりとした規約なり行動規範なりというものを
   準備されているのか。持っているのかいないのか、ちょっと私確たる自
   信がないのですけれど、やはり準備されておかれていたほうが問題が無
   いのではないかと、そういうふうにちょっと。

  ○委員長 その点は、やはり訪問調査・ヒアリング、特に訪問調査の際に、
   訪問調査の具体的な内容についてやはりある程度の準備が必要だという
   御意見ですが、そのとおりだと思いますが、いかがでしょうか。

  ●事務局 ヒアリング、訪問調査を行う前に、担当委員に共通理解をいた
   だくために会議等を計画しております。その中で具体的な内容・方法や
   留意点について説明させていただきたいと考えております。

  ○ ただ今、訪問調査のことが話題になっておりますので、再度お尋ねし
   たい。訪問調査というのは教育に関わるところに関して行うということ
   であって、研究については行わないということだったと思います。私は
   研究評価に際しても場合によっては訪問調査というものの意義が非常に
   高いと思っています。例えば私どもの経験でありますが、いわゆる外部
   評価を受けた場合に特に海外からの評価員でしたら、例えばこういう研
   究施設でこういう実験装置でこんな研究が行われるはずがないというの
   一目見れば分かるわけで。今回の調査はそういうことではなくて、大学
   がそれぞれ設定した目的及び目標にのっとってということであっても、
   これくらいの目標を達成しますと、その目標がこういう状況でできるの
   かという評価というのは実際にあり得ると思う。ですから大変かもしれ
   ませんが、この訪問調査の意義というのは、書面だけによる調査とは随
   分中身が違うのではないかと思っております。再度議論して良ければこ
   ういうことも検討していただければと思います。

  ○委員長 ただ今の御意見について機構として何か。研究評価については
   訪問調査は行わないということは確定していたんだったんでしょうか。

  ○ 全学テーマ別評価と研究評価については、訪問調査ではなく大学のほ
   うから出向いていただいてヒアリングをやるということで、これは確定
   しております。要するに平成12年度着手分についてはこの方式でやる
   と確定して既に実施に入っているので、その検討を今からするというの
   は無理だと思いますが、考え方としてはあり得ると思いますので、今後
   の課題かと思いますけれど、そういうことでよろしいでしょうか。

  ○委員長 平成13年度以降について、改めて御検討いただく際には今の
   御意見なども斟酌できるというふうに考えてよろしいでしょうか。

  ●事務局 その辺は大変悩ましいところでありまして、確かに研究評価に
   ついても訪問調査を行えばそれなりのメリットがあると思います。しか
   し我々の持っているリソースの関係、先生方にお願いする時間の関係か
   らしますと、1つの研究のグループを対象とすれば別ですが、全部につ
   いてやることはおそらくできないと思います。ただ、御発言のような大
   きなメリットは確かにあろうかと思いますので、とにかくやってみてそ
   ういうことが是非必要だとなったらまたここで御議論いただいて機構で
   も案を考えてやる方向で修正をしていきたいと思います。

  ○ 今の研究について訪問調査をやるというお話ですが、昨年の最初のほ
   うの評価委員会で、大学院レベルでは教育と研究が必ずしも分離できな
   い部分があると申し上げました。ですから研究そのものを訪問調査で評
   価するということではなく教育の一環として大学院レベルの場合には学
   生を研究に参加させている。そういう側面からの訪問調査というのはで
   きるのではないか、部分的ですが。

  ●事務局 私はシンガポールの2つの大学の評価委員をやったことがあり
   ます。工学部だけですが訪問調査をやって相当丹念に全てを見て回ると
   いう経験をいたしましたが、2つの大学の工学部だけでも1週間かかり
   ました。そういうことをイメージしながら御意見を申し上げた次第です。
   確かに御発言のように大学院レベルになると教育と研究がなかなか分離
   できないということもありますので、その辺のところは今後考えさせて
   いただきたいと思います。

  ○ 工学系では、既に自主的ないわゆる外部評価、外部評価委員などを自
   分たちで選ぶという意味での評価を実施してきているところだと思いま
   すが、特に研究を推進し強くしようとしている大学ではそのレベルの国
   際評価、国際的な基準を満たしているかどうかに非常に関心がありまし
   て多くの大学で国際的に活躍している人を委員に加えている。必ずしも
   日本人だというわけではありません。多くの場合外国人を加えていると
   いうことをやっております。これからの工学系の評価でそういうことが
   できるのかどうか、特にグローバル化というようなことを謳っている、
   ゴールに挙げているところの研究・教育評価に関しましては、広い観点
   から委員を集める必要があると思いますが。既に自主的にはそういうこ
   とをやっているということを考えて、こちらでどう扱うかという非常に
   重要な問題を突き付けられているように思いますが、いかがでしょうか。

  ●事務局 当初、創設準備委員会の段階でも同じような議論が出されまし
   て、国際的な基準を判断するのに、外国人も入れるべきではないかとい
   う御意見がありました。しかし、当機構は発足したばかりで、そういう
   ことになりますと資料等を英語で準備するといった膨大な作業が必要と
   なりますので、当初からやるのは無理であろうということになりました。
   ただ、国際的水準ということからいいますと、言い訳になるかもしれま
   せんが必ずしも外国のレフリーの方でなくても日本の一流の研究者の方
   にお願いをすれば、ある程度は分かるのではないかと思います。しかし、
   御意見のとおり、最終的には広く評価員を募って外国の方も入っていた
   だいて評価するというのが妥当な線であろうかと思います。ただ難しい
   のは、今、先生も奥歯にものが挟まったような言い方をされましたが、
   研究中心大学とそうでないところとありますので、その辺は非常に微妙
   なところではないでしょうか。大学の違いによって評価員を変えるとい
   うことは不可能ですので、まず1ラウンド目は今のような方法でやって
   みて、その後そういう必要性が出てきたら、今おっしゃったような方向
   へシフトしていくようにしてはと考えています。

  ○ よくわかりますけれども、しかし、この評価は大学が設定したゴール
   に対してそれがどうかということですから、国際競争力を付けるという
   意味の研究を非常に重視している大学であれば審査員の選考なども違い
   があってもかまわないように思いますが。

  ●事務局 私の感じでは、例えば工学系である分野といった場合に、おそ
   らく目的及び目標の中にどの大学も全部その辺書いてこられると思いま
   す。実状は分かりませんが、多分そこのところを捨ててしまう大学とい
   うのはないのではないでしょうか。要するにその辺のところの取扱いで
   すね。

  ○委員長 いずれにしても大学評価がまだ始まったばかりですので、機構
   の準備能力等々も考えて、しばらくは現在の状況が続くかと思いますが、
   御意見がありましたように、評価はまだまだ続くわけですからその過程
   で必要に応じて今おっしゃられたようなことも機構のほうでもお考えい
   ただけると思いますが、よろしいでしょうか。

  ●事務局 はい。そういうふうに将来考えてまいりたいと思います。

  ○ 海外のことが話題になったついでにお尋ねするのですが、先程の御発
   言の中に獣医学と芸術系については海外と日本との二重評価のようなこ
   とを言われたと思いますが、それはどういう趣旨なのか私には理解しが
   たかったのですが。

  ○ 今の点は検討グループで出た御意見をまとめたので必ずしも正確では
   ないかもしれません。獣医学に関しましては、先程申し上げましたよう
   に、大学間での機構改革があって、実際に国際的なレベルでそれを見直
   すときにもう少し検討が必要であろうということ。もう1つは、いわゆ
   る国内評価と国際評価という問題で、これは委員会の中でも国際評価で
   十分ではないかといったような御議論がございましたが、これはむしろ
   委員会というよりも、各委員の国際性という言葉の理解あるいは考え方
   の違いではないかと思います。例えば具体的に非常に日本固有の研究を
   なさっている方を国際的なレベルで評価しようとする場合にどういうふ
   うに考えたらいいのか。多分こういう問題ではないかと私は受け取って
   おります。

  ○ 国際性という観点からの評価を日本の人が行うということですね。

  ○ ただ今の御発言に大変関係するのですが、この話題は多分工学系を中
   心とするJABEEは教育のアクレディテーション。やはり、同じプロ
   フェッションのアクレディテーションが獣医学の教育の分野で起こって
   いると思います。その話だと思います。この私どものプロフェッション
   のアクレディテーションはあくまでも国際同等性を確保する、それが大
   きな目的になっております。ただ、工学系を中心としたJABEEの様
   々な基準であるとかの内容は、多分ここで実施される工学系の教育評価
   と大きな差はない、実質的にはほとんど同じだろうというふうに我々は
   考えております。ただ、先程、御発言がありました農学系というのが大
   変難しい、大変なことだというのが正直に言って、私はJABEEをや
   っていてこれをきれいに整理するのは誠に難しい問題があるというふう
   に感じております。その辺で今議論が獣医学の教育のほうでも並行的に
   進んでいると私の知識の範囲では感じております。

  ○ 獣医の関係ですから、詳しいことは知りませんが、私立大学の場合、
   教員の数を今の2倍ぐらいにしないと国際基準に合わないということ
   で、ものすごくみんな心配しています。そのためには、大学をconsolid
   ationするか、どこか他学科の教員を集めて定員を再配分するかのどち
   らかしかないということで大変苦しんでおられるというのをお聞きして
   おります。多分、教員の数をもっと増やさないと国際基準にはあわない
   ということはお聞きしております。

  ○ 先程の二重基準ということに関連して、既に評価に入っているところ
   で、例えば「平成12年度に着手する大学評価の内容・方法等について」
   の17ページで国際的な視点ということで提示されていますが、国際的
   な視点というのは欧文誌に掲載されているという場合のみを意味するの
   ではなく、もちろん掲載されているのが国際的だということでもありま
   すが、内容的な水準のことで形式的な国際性ではない。例えば日本が一
   番進んでいる分野なら、それが邦語誌における業績であっても当然に世
   界的に高い水準のものと判断される云々という配慮が書かれております
   が、芸術系とかになりますと、日本画とかそういうことがあるので、二
   重という言葉は必要ないと思いますが、そういう意味で形式的な水準で
   はなく内容的な水準ということが起こってくるとそういう御発言だった
   と思っております。

  ○委員長 いろいろ御意見をいただきましたが、国際的な基準というもの
   を指摘するには非常に問題も多い分野もあるということ、これも評価を
   実施する中で明らかになってくるということが日本の学問の在り方にと
   って大変意味があるであろうと思いますが、個々の大学の対応というこ
   とになればまた別になってくる面もあります。というわけで、いろいろ
   原案を遂行していくうえでどういう点に留意すべきかということについ
   ての御意見をいただきましたが、原案そのものの変更という御意見はな
   かったように思いますが、そういう理解でよろしいでしょうか。それで
   は、平成12年度着手の大学評価の対象機関に対する意見照会を行うこ
   ととしたいと思います。

(3)自己の関係する大学等の取扱いについて

  ○委員長 それでは、前回の委員会で継続審議としました自己の関係する
   大学等の取扱いについて、御審議をお願いしたいと思いますが、事務局
   から資料の御説明をお願いします。

  ●事務局〈資料説明〉
    資料5は、前回の委員会において継続審議となった委員等が議事の議
   決や調査に加わることができない自己の関係する大学等について、前回
   の意見を踏まえ整理したものです。修正箇所は、前回、過去1年以内に
   専任又は併任として在職していた場合と名誉教授の称号を受けている場
   合の2項目を、過去3年以内に専任又は併任として在職していた場合と
   して1つの項目にまとめたこと。非常勤講師又は客員教授として在職し
   ている場合(ただし、教育活動に関する評価に限る。)の項目について
   は、学生の成績判定に関与している場合に限定したこと。運営諮問会議、
   評議員会、運営協議員等大学等の管理運営に関与しうる職に就いている
   場合の項目については、運営諮問会議委員、評議員、運営協議員の職に
   就いている場合として職を限定したこと。なお、これらの項目以外に判
   断する必要が生じた場合は、本委員会で御審議いただき決定する案とし
   ております。

  ○委員長 継続審議ということで前回の議論を踏まえて事務局から修正案
   が提出されました。この修正案につきまして意見等をいただきたいと思
   います。
    あまり御意見がないようですが、御意見がないということは全面的賛
   成ではないということはわかっておりますが。

  ○ 意見ではなく、文言のことですが、(3)の非常勤講師に関わること
   ですが、学生の成績判定に関与している場合とありますがこれは、例え
   ば過去5年前に非常勤講師をして学生の成績判定に関与していたという
   場合はどうなるのでしょうか。これは現在という意味ですね。どちらに
   も読めますので、誤解がなければいいと思いますが。

  ●事務局 私どもでは現在という意味です。

  ○委員長 特に御意見はございませんでしょうか。特に御意見がなければ
   100%とはいきませんがこういう形でやってみるというふうに理解し
   て、原案のとおり取扱いを決定するということでよろしいでしょうか。

  ●事務局 この点については機構の内部でもいろいろな異論がありまし
   て、必ずしも全員がこれに100%賛成しているものではありません。
   いろいろなものもあるではないかという指摘も中からされていますが、
   とにかく一応これでやらせていただいて齟齬が生じました場合にはまた
   ここで御相談をして随時変えていくというふうにしたいと思いますので
   よろしくお願いいたします。

  ○委員長 機構のほうもそういうふうにおっしゃっておりますし、皆さん
   の御意見も多分そういう方向だと思いますので、そういう形で決定する
   こととしたいと思いますが、よろしいでしょうか。どうもありがとうご
   ざいました。
    それでは決定した内容の専門委員等への周知については事務局から御
   説明をお願いしたいと思います。

  ●事務局 御決定いただきました事柄につきましては各専門委員と評価員
   に連絡し、評価担当機関との関係を確認させていただきたいと思ってお
   ります。既に各専門委員会では評価チームとそのチームがどこを担当す
   るかという対象機関の案を御決定をいただいているところでございます
   が、これに該当することがある場合は、その状況を踏まえて主査、副主
   査が協議し最終的な評価チーム、担当機関を決定するという取扱いにし
   ております。

8 そ の 他

  ○委員長 本日の議題は以上でありますが、事務局から報告事項があるよ
   うですのでお願いします。

  ●事務局 2点御報告をさせていただきたいと思います。1点は評価員へ
   の説明会でございます。評価員の先生方には、要所要所で文書をお送り
   いたしまして、その内容はお伝えしていたところでございますが、1月
   25日の会議で正式に書類が確定いたしましたので、1月30日から2
   月14日にかけまして評価員に機構にお集まりいただき、御決定いただ
   いた資料を基に、内容・方法について説明させていただいたところでご
   ざいます。それから2点目でございますが、これはお手元の機構ニュー
   スの7ページを御覧いただきたいと思います。前回の会議で御報告をさ
   せていただきましたが、全国を7地区に分けまして自己評価実施要項、
   手引書等の説明をさせていただきました。7地区のトータルで700名
   の教職員の方々が御出席になっております。機構のほうからは教員と事
   務官が出向き説明をしたところでございます。説明の後、質疑応答の時
   間もとりましたが、評価に対するそもそも論の意見も多少ございました
   けれども、だいたいは評価の実施を前提に理解を深めるための質問が多
   かったと認識しております。

  ○委員長 次回は先程の日程では4月中旬に開催することとなっておりま
   すが、日程等につきましては、事務局で調整した上で御連絡さしあげる
   こととしたいと思いますのでよろしくお願いします。

  ○ 少しよろしいですか。大学等の独立行政法人化に関して議論がされ、
   私も関わっているのですが、その中で評価の問題について機構としての
   関わり方が問題になっている。その点について機構として検討されます
   でしょうか。

  ●事務局 大変難しい問題であることは充分承知しております。何回もこ
   こで申し上げたような気もしますが、私どもは特に今のところ国立大学
   が独立行政法人化することを前提としての評価の議論はしておりませ
   ん。私どもの機関は大学審議会の答申を受けて作られたと認識しており
   まして、各大学の個性が出るような評価をするための機関ということで
   活動いたしております。ただ具体的には、先生も御承知のとおり、国立
   大学の中には私どもの行う評価に随分反対しておられるところもあるか
   に聞いていますが、独法化に際しては、評価については大学評価・学位
   授与機構の評価をもって云々ということを言っておられるようです。し
   かし、私どもは今のところそういうことは考えておりません。ただ、対
   応を迫られることにはなろうかと覚悟はいたしております。

  ○委員長 それでは以上で本日の大学評価委員会は閉会いたします。どう
   もありがとうございました。

以  上
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