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           第8回大学評価委員会議事録

1 日   時  平成13年5月24日(木)10:30〜12:00

2 場   所  学術総合センター共用会議室

3 出 席 者
 (委   員)阿部、新井、猪木、内田、大塚、岡沢、川口、小林、島田、
        舘、土岐、永井、中島、蓮見、丸山、山野井、渡辺の各委員
 (事 務 局)木村機構長、荒船副機構長、齊藤副機構長、井上管理部長、
        山本評価事業部長、?橋総務課長、小山会計課長、岡松情報
        課長、青島企画主幹、神田評価第1課長、中野評価第2課長、
        佐藤評価第3課長 他

4 前回の議事録の確認
前回の議事録を確定版として配布した。

5 議   題
  (1)平成13年度・14年度に着手する大学評価事業計画について
  (2)平成13年度に着手する大学評価の専門委員の選考方針等について
  (3)専門委員等選考委員会の設置について
  (4)評価員の選考について

6 議   事

  ○委員長 それでは定刻になりましたので、大学評価委員会を開催させて
   いただきます。
    本日は、はじめに、平成13年度・14年度に着手する大学評価事業
   計画について関係団体等に意見照会を行った「平成13年度及び平成1
   4年度に着手する大学評価事業実施基本計画(案)」について御審議い
   ただき、次に、平成13年度に着手する大学評価の専門委員の選考方針
   等について御審議いただき、次に、専門委員等選考委員会の設置につい
   て御審議いただき、最後に、評価員の選考について御審議いただくこと
   になります。

(1)平成13年度・平成14年度に着手する大学評価事業計画について

  ○委員長 それでは、資料2の「平成13年度及び平成14年度に着手す
   る大学評価事業実施基本計画(案)」、資料3の「平成13年度に着手
   する分野別(教育・研究)評価における対象組織(機関)の選定に係る
   照会について」も含めて御審議いただきたいと思います。はじめに、事
   務局から資料の説明をお願いします。

  ●事務局〈資料説明〉
      資料2と参考資料1ですが、この基本計画(案)につきましては、前
      回の委員会で御決定していただいたものを関係団体に照会させていただ
      きました。その結果、参考資料1に記載のとおり5つの団体から御意見
      をいただいております。それ以外の団体からは御意見はございませんで
      した。この意見を大別してみますと、本格的実施に向けて検討する課題、
      あるいは9月に立上げ予定の専門委員会で御検討いただく評価の内容・
      方法についての御意見、あるいは今回の基本計画に関することに分ける
      ことができると思います。基本計画に関する御意見につきまして、その
      対応を含め、説明させていただきたいと思います。それから評価の内容
      ・方法につきましては、必要に応じて本委員会あるいは専門委員会で今
      後、実施要綱等を作成する段階で参考にさせていただきたいと思います。
       参考資料1ですが、1ページ目の団体につきまして、基本計画につい
      ての御意見は特にございませんでしたが、ただ昨年度、内容・方法につ
      いての意見照会をさせていただいたときの回答について十分配慮して欲
      しいという内容でございます。2ページ目は、この団体が意見をまとめ
      る際に各団体から寄せられた御意見でございまして、参考までについて
      いるものでございます。                                          
       3ページ目の団体につきましては、多少誤解されている御意見もござ
      いますが、大体は今後、内容・方法の検討の際に参考にさせていただく
      御意見と考えております。ただ4ページ目の?のAの一つめの御意見で 
      ございますが、ここに少し基本計画に関係すると思われるものがござい
      ます。学際的な研究の評価ということでございますので、個々の評価の
      判定の話かと思われます。この学際的な研究の評価につきましては、基
      本的な評価の判定の方法を説明させていただきますと、個々の研究の評
      価は個人あるいはグループから業績を出していただきまして、専門委員
      会の中に設置した部会で判定するということにしております。仮に学際
      的な研究が出てまいりました場合は、複数の部会で判定する仕組みをつ
      くっておりますし、また業績から判定が不可能な場合はさらに評価員を
      追加して判定するというシステムがございますので、このような措置で
      対応が可能ではないかと考えております。それから同じAの最後の御意 
      見でございますが、研究評価については、文部科学省科学研究費におけ
      る領域区分に従うのが適切であるという御意見をいただいております。
      これにつきましては、例えば工学でございますけれども、科研費の領域
      を使いますと、情報関係の分野は複合領域というところに整理されてお
      りまして、工学の中に入っていないという事態がございます。そのよう
      な複合領域に入っているような分野も加えまして今回その領域を設定し
      ていると、言ってみればもっと広い範囲で領域を設定してございますの
      で、必ずしも科研費の領域による必要がないのではないかと考えており
      ます。それからBにつきましては、この御意見に添いまして、一部その 
      領域に追加をさせていただいているところでございます。資料2の13
      ページに工学系研究評価専門委員会の構成が記載されております。ここ
      で当初システム工学につきましては、情報系にシステム工学がございま
      したけれども、更にこの御意見を踏まえまして、電気系にもシステム工
      学(電気系)を加え、あるいは制御工学につきましても当初電気系に制
      御工学がございましたけれども、更に機械系にも加えたということで整
      理させていただきました。これは教育についても同じでございます。そ
      れから5ページ目のCの御意見でございます。スケジュールにつきまし
      ては、経験を踏まえて時期とか期間等について検討しなければならない
      課題だと考えております。本委員会でも御了承いただいておるところで
      ございますが、自己評価の提出後、対象機関から御意見をいただくこと
      にしてございまして、それを踏まえた形で検討する必要があるだろうと
      考えております。そうしますと基本計画でも示しておりますとおり、1
      3年度はそのスケジュールの意見を反映させることは間に合いませんの
      で、14年度のスケジュールから検討していってはどうだろうかと考え
      ております。                                                    
       6ページ目の団体の御意見につきましては、14年度着手の総合科学
      というところで検討していきたいと考えております。                
       8ページ目の団体につきましては、今回の基本計画に関係するものと
      しては5番の御意見でございます。工学系の専門委員会にはバイオ関係
      の発展を視野に入れて生物系を設けてはどうかという御意見でございま
      す。13ページを御覧いただきたいと思いますが、工学系の専門委員会
      の構成で、バイオ関係につきましては区分としては設けてございません
      が、例えば化学系の生物・生体工学というところでその内容を盛り込ん
      でいる形になっております。できればこの形で今年度実施してみて、更
      にその必要性について検討の上、15年度からの実施に向けて検討した
      いと考えております。以上が意見に対する対応方針でございます。    
       資料2を御覧いただきますと、アンダーラインが引いてある部分がご
      ざいます。資料2の1ページ目の「平成14年度着手の評価の対象」で
      すが、これは表現を正確にしたということの修正でございます。それか
      ら2ページ目の注2の「着手分」ですが、当初「着手予定」ということ
      になっておりましたけれども、表現を正確にするために変えさせていた
      だいております。それから3ページ目の7で「評価事業」と加えて表現
      を正確にしてございます。基本計画に係る変更点は以上でございます。
      なおこの基本計画を御決定いただきましたら、これについては早速各大
      学等に通知するということと、機構のウェブサイトに掲載して誰でも見
      られるというような形にしたいと考えております。それからこの資料に
      関しましては、文部科学省にある記者クラブを通じて、マスコミにも資
      料を配布する予定としております。                                
       資料3は、対象組織を選定する際の考慮事項ということでまとめたも
      のでございます。御承知のとおり対象機関は、設置者の要請により評価
      を実施するということに法令で定められておりまして、機構の体制を整
      える段階的実施期間ということでございますので、文部科学省が選定す
      るに当たっていくつか考慮していただきたい点を整理したものでござい
      ます。一つは2の分野別評価の対象機関数でございますが、これは基本
      計画にもお示ししてございますとおり、各分野6組織が上限であるとい
      うこと、それから3の選定に際しての考慮事項でございますが、(1)
      では計画している専門委員会の体制、4にその領域が記載されておりま
      すが、この体制で実施可能な組織を選定していただきたいということと、
      それから(2)では、段階的実施期間中でございますので、なるべく性
      格の異なった大学の評価の経験を積む必要があるということで、地域性、
      規模、設置形態等のバランスにも考慮していただきたいということでご
      ざいます。それから各大学の負担の関係がございますので、研究評価、
      教育評価の対象組織が重複しないようにしてほしいということです。こ
      のような考慮事項を付して文部科学省に要請の照会をしたいと考えてお
      ります。                                                        

  ○委員長 それではただいま説明のありました実施基本計画等について、
   御質問、御意見等があればお伺いしたいと思います。

  ○ 具体的に、「制御工学」が機械系にないのはいかがなものかという御
   意見が出て、それに対する対応も的確にされて、結果としてはこれでよ
   ろしいかと思いますけれども、おそらく電気系で扱っている「制御工学」
   も機械系で扱っている「制御工学」も中身はほとんど同じではないかと
   思います。たまたまその教官の所属がどこの学科かという、要するに機
   械系と電気系の境界領域のようなところを制御工学が担っているのでは
   ないかなと思います。他にもそういうことが、例えば情報と電気とか色
   々あると思いますが、実施していく上で様々そういう学科と学科の間か
   らの専門領域に対する要求が出てくるような気がしまして、本質的な何
   か考えをまとめておいたほうがいいように思うのですが。そういうこと
   は考慮しているかとか、不利にならないようにするとか。細かく見ると
   全ての系と系との間に境界領域的なものがあると思うのですが、一般的
   にこの問題に対する考え方があったほうがいいのではと思いますが。

  ●事務局 システム工学については、工学系の打合せの段階でも出ており
   まして、そこのところを指摘されたということで、私もちょうど工業大
   学におりまして、まさしくこの問題がありますので、そういう意見が出
   てくるのかなと思っておりましたが、内部で調整をして、そういう御意
   見があるから今回はそれを入れてみようということです。先程の御意見
   にございましたように、なかなか統一的な考え方というのは難しいです
   ね。いずれにしてもやってみて出てきた段階でどんどん直していくこと
   かなと思っております。今の時点で統一的な学科と学科の間にどういう
   ものがあるかというのを全部洗い出すのは非常に難しいと思います。実
   は「制御工学」にしろ「システム工学」にしろ工学系の打合せで出てき
   た問題ではあります。

  ○委員長 全体を統一してどういう問題が起こるかということは予測でき
   ないと思いますが、起こり得ることについて、その際の処理方法という
   ことだと思いますが、その辺はいかがでしょうか。

  ●事務局 私どものほうで出てきた意見を工学系の教官を中心にして議論
   をして、もっともかなということで受け取らせていただいたということ
   でございます。

  ○ 関連して、詳細な領域は示してありますけれども、これの意味すると
   ころが何かということ、つまりここに詳細が書かれているものだけがそ
   れぞれの系の領域であると見なすのか、見なされていいとするのか、こ
   れはあくまでも代表的な例であってその他にもあるんだということを言
   外に含めているのかどうか、そのあたりを統一したほうがいいのではな
   いでしょうか。

  ●事務局 それは後者の方だと思います。

  ○ 例示であるとこの委員会では考えているということをはっきり言えま
   せんか。

  ○ 何のためにこれをやっているかというと、機械系といってもどんなも
   のが入っているかというイメージを持たせるための領域ではないかと思
   います。ですから、これが学問分類みたいな議論をされてしまうと一人
   歩きされてしまいますので、こういう領域設定という問題は、少し性格
   が違うのですが学位事業のほうでも抱えておりまして、なんでそんな学
   位を与えるのに分類するんだとか、どういう科目からその分野に当たる
   のかという議論があって、少し違いますけれど、科目に、あきらかにそ
   れは例示であって「等」と付すんですね。そういう議論でしたら領域の
   ところにこれは例示だということと、「等」とかを付しておくというこ
   とをやっておいたほうがいいかもしれません。

  ●事務局 そうしますと出てきたときにまた評価員を追加するということ
   が必ず起きてくるんですね。必ずしも領域をこれに限定したということ
   ではありませんので、その辺の表現を付け加えておくことは外部に対し
   て、わかりやすさから言うといいかもしれません。

  ○ 御検討いただきたいと思います。

  ○ ただ今の議論に多少関連すると思いますが、この区分だとか領域とい
   うのはスタートする現時点での話だと思います。それを今後どの程度手
   直しをする余地があるのかということだと思います。というのは、例え
   ば大学の法人化の絡みがございまして、急激に工学の中でも再編成とい
   うのを色々なところで考えております。例えばここにある材料系と化学
   系が新しい分野を作り出そうというようなことがあったり、あるいは化
   学と建設系というようなところから非常に大きな環境系というのが出来
   つつあり、多分5年経ったらこのくくりでは駄目だと思うんですね。で
   すから今話したように、これは旧来の学科の区分ではないんだというこ
   とはここでは多分十分認識されているのだと思うのですが、そういうと
   ころが外部に見えるようにどこかに工夫なり書き加えておかないと、こ
   れが固定化してしまうと、先になったらあまり機能しなくなるのではな
   いかという心配があります。そこにも何か工夫ができればという次第で
   す。

  ●事務局 そういうことで言いますと、やはりこれは一つの例示であると
   いうことをはっきり書いて、将来又は次回にこの分野に固定しないとい
   うようなことをはっきりさせておくことも必要かと思います。英国は6
   9分野にはっきり分けてやっております。ですから研究者の間からやは
   り学際領域を、まあ学際領域とまでは言いませんが、今出てきた旧来の
   学科と学科の間にあるようなものをどうするかということが非常に大き
   な議論になっているようであります。その辺はフレキシブルにやはり日
   本では変えていったほうがいいのではないかと思います。どうも調べて
   みますと日本ほど学際領域がある国というのはないようです。

  ○ 13ページの分類の中で、バイオ系でございますけれども、工学部は
   バイオ系というのが増えてきているように思います。これからもどんど
   ん増えていくと思いますが、どうしても学生を受け入れる立場で申し上
   げますと、バイオ系と申しますと医学系、工学系、農学系、薬学系とく
   るわけですが、工学部だからこうだという具合にはほとんどしないです
   ね。要するにバイオとしてまず一つのくくりと考えざるを得ない。従っ
   て工学関係の方だけで評価するのは問題があるのではないかと思いま
   す。と申しますのは、工学部におけるバイオはこうあるべきだというそ
   の目的については評価の対象にしないということですから、そうします
   と全体の中で一体これはどういう位置付けといいますか、レベルになる
   かという広い範囲のですね、おそらくこの分野では境界線がありません
   ので、従って最初から専門委員の中に工学系医学の方も入れておいたほ
   うがいいんじゃないかという意見でございます。

  ●事務局 その辺はこれから先程資料3にありましたように、文部科学省
   に対してこういうことだということでお願いをするわけですが、機関を
   選ばれた時点でまた少し対応を考えさせていただきたいと思います。

  ○ 同じ問題が他の分野でもあるんだろうと思いますけど、教育系につき
   ましても、例えば環境教育等というのがかなり取り上げられているよう
   ですけれども、これは社会科関係でやっているところもあれば理科系で
   やっているところもある、それから保健ですとか家庭ですとかいろいろ
   なところでやっております。それらはそれぞれ近いところで見ていただ
   くということになるんだろうと思いますが、そういう意味で教育系につ
   きましても例示あるいは「等」ということを入れていただきたいなと、
   その点の御配慮をお願いします。

  ●事務局 わかりました。

  ○委員長 他にいかがでしょうか。今いただいた御意見は原案を修正する
   ということではなくて、いくつか付け加えるというか、例示として示す
   とかということですが、特に原案について修正の御意見がなければ原案
   どおり御了承いただいたということで、今いただいた御意見については
   付け加えていくという、これも修正になるのでしょうか、そういう形で
   処理させていただきたいと思いますがいかがでしょうか。

  ○ 今の領域の中に例だということを示すと同時に注のほうに領域をまた
   がるような事項については区分や部会をまたがって対応するとかそうい
   う注を入れておいたほうがよろしいですか。

  ●事務局 そのほうがいいですね。そのように取り扱わせていただきます。

  ○委員長 今のような形でこれは修正ということになるのでしょうか。い
   ずれにしてもそのような形で処理するということで御了承いただけます
   でしょうか。どうもありがとうございました。

(2)平成13年度に着手する大学評価の専門委員の選考方針等について

  ○委員長 続きまして、平成13年度に着手する大学評価の専門委員の選
   考方針についてお諮りするわけですが、資料4でございます。また、平
   成13年度に着手する大学評価の専門委員の推薦依頼について、資料5
   でございますが、この二つについて審議することにしたいと思いますが、
   まず事務局から資料の説明をお願いします。

  ●事務局〈資料説明〉 
    資料4でございます。選考方針につきましては、昨年の7月18日の
   第1回評価委員会におきまして御決定をいただいたところでございま
   す。それが2枚目に資料として付け足しておりますので、御覧いただき
   たいと思います。
    まず選考方針でございますが、御確認いただきたいと思いますが、選
   考方針として推薦に当たっての基本的な要件を定めてございます。その
   内容でございますが、大学の教員あるいは研究者、学識経験者のうちか
   ら大学評価に理解と意欲のある者ということで(1)から(4)のいづ
   れかに該当する者ということになっております。
    それから2では委員の選考に際しての留意点でございまして、テーマ
   あるいは分野の特性を踏まえつつ(1)から(4)のことに留意すると
   いうことでございまして、例えば国公私立のバランスとか性差、あるい
   は国際性に考慮するということにしてございます。1ページ目に専門委
   員の選考方針についてということで、その選考につきましては、今御覧
   いただきました選考方針によるほか、テーマや分野の特性を踏まえまし
   て次のことに留意するとしております。具体的にはテーマ・分野とも学
   識経験者の先生方に何人かお入りいただくということになっておりまし
   て、その経験者にどのような立場の人に入っていただいたらいいかとい
   うことをお諮りしたいと考えております。1でございますが、全学テー
   マ別評価につきましては経済関係者のほかマスコミ関係者、国立研究所
   の関係者について配慮するということ、それから分野別の評価につきま
   して、法学系につきましては経済関係者のほか法曹関係者、マスコミ関
   係者、自治体関係者、それから教育学系につきましては同じく経済関係
   者、学校長、教育委員会関係者、マスコミ関係者、それから工学系につ
   きましてはマスコミ関係者に配慮して選考してはいかがかと考えており
   ます。

    続きまして資料5でございます。これにつきましては推薦依頼先と各
   団体が推薦に当たって考慮していただきたい事柄を整理したものでござ
   います。これも基本的には昨年と同様でございます。
    推薦団体につきましては1はテーマ、分野とも共通でございますが、
   大学等の関係団体でございます。5団体に照会してはどうかと思ってお
   ります。留意事項の?に記載してございますとおり、基本的には国立大
   学の現職の学長、学部長を除くということで、直接の対象機関の責任者
   ということになりますので、それを除いて欲しいということにしており
   ます。それから同じく経済5団体にもお願いすることにしてございます。
   それから2ページ目の分野別の教育・研究評価にお願いする団体でござ
   いますが、約300近い団体にお願いしてはどうかと考えております。
    ?の推薦方法につきましては、専門委員会の活動内容をお示しし、推
   薦を求めるということにしてございますが、その他、名前だけでなく、
   3に記載のとおり、選考に必要な資料も提出していただくということで
   考えております。
    ?のスケジュールでございますが、回答の期限を7月19日で約2ヶ
   月ということにしてございます。昨年は推薦機関が1ヶ月ということで、
   各団体から大変お叱りをいただいたところでございまして、今年は2ヶ
   月程度お取りしたところでございます。それから2に記載されてござい
   ますが、昨年は専門委員と評価員を同時に推薦いただきまして、御就任
   いただいたという経緯がございます。今年につきましては、まず専門委
   員の推薦をお願いし、評価員につきましては12月頃に御依頼をさせて
   いただいたらどうだろうかと考えております。その理由としては、ひと
   つはある程度評価の内容・方法が決まった時点、専門委員会である程度
   議論された時点、これが12月頃と考えておりますけれども、その時点
   で推薦を依頼したほうが、どういう人を推薦してほしいかというきめ細
   かい依頼ができるというのがございます。それから二つ目としまして
   は、評価員の先生から、発令と同時に名前も公表したわけでございます
   が、何もわからないまま外部から評価に関する問合せが殺到して困った
   という御報告もございます。そういうことを考えますと、評価員につき
   ましては、12月頃あらためて推薦依頼してはどうだろうかと考えてお
   ります。

  ○委員長 ただいま説明がございました平成13年度に着手する大学評価
   の専門委員の選考方針及び推薦依頼について御質問・御意見がございま
   したらお願いします。

  ○ 推薦を依頼する団体の中で、経済団体のほうはこれでいいと思います
   が、昨年学識経験者の推薦が非常に少なくて、後で一生懸命手配したよ
   うなことがあったのですが、それからマスコミ関係者について配慮する
   と記載されてございますけれども、マスコミから正式に推薦を受けるよ
   うな窓口があるのかはわかりませんが、新聞協会とかそういうようなと
   ころに依頼をするというのも考えられるのではないでしょうか。

  ○委員長 今の御意見に何かございますか。

  ●事務局 特に今回これを作成したというのは、勿論こちらの方針もござ
   いますが、経済界の窓口の方からも、学識経験者を出してくれと言われ
   ても一体何人ぐらい出せばいいのかという御質問もございまして、今回
   はもう少し具体的に定めてお願いしようという趣旨もこの中に含まれて
   ございます。それから具体的な話として、マスコミ関係の団体として新
   聞協会等がございましたけれども、この機構の運営委員会に御就任いた
   だいている先生方等とも御相談いたしましたところ、一般的な推薦は協
   会でもできるのだが、専門性、特に大学関係についてのある程度の認識
   を持った先生につきましては、やはり協会というよりも、御存知の方か
   ら御推薦をいただいて御就任いただいたほうが適当ではないかという御
   意見をいただいておるところでございます。マスコミ関係について、そ
   ういう形で対応させていただければと考えております。その他の関係に
   つきましても、いろいろな方の御意見を伺いながら選考していきたいと
   考えております。

  ○委員長 他に何かございますか。

  ○ 学識経験者の選考に当たって仮想されている分野として、経済界の関
   係者というのが3分野全てにありますが、産学官という言葉があるよう
   に、工学系では普通は産業界という表現が一般的であると思います。経
   済界という言葉がどのように一般的なのかわかりませんが、経済産業省
   という名前があるところからみると、産業界と少しは区別されているの
   かなという気もしますが、これはどうなんでしょうか。経済界という言
   葉に工学系はあまり馴染んでないものですから。

  ●事務局 御存知だとは思いますが、そこに記載の経済団体にも工学系の
   方が経営者としてたくさん入ってございますので、当然私どもはそうい
   うところから、経済界という名前は使いましたけれども、多分、工学系
   の方も含めて御推薦いただけるだろうと思っております。しかし書き方
   としては経済界・産業界と記載したほうがよろしいのでしょうか。

  ○ 全く同じことを考えておりまして、私ども産業界というときには金融
   に関わるような分野の方々は多分念頭から外れているんですね。だから
   経済界と言われればそういう方々が対象になるんでしょうし、私どもは
   多少奇異な感じがしますので、工学に関わるのはやはり産業界のほうが
   馴染みはいいものですから、限定的な使い方になりますが、限定的な使
   い方が望ましくなければ私は原案でも別に構いませんが、ある程度限定
   的な使い方が許されるのであれば私は産業界としていただいたほうが誤
   解は少ないかなと思います。

  ○ その議論は大学評価委員会でも出ておりまして、例えば技術研究所の
   今やめたばかりのOBとかいうのは、非常に時間的にもお願いしやすいの
   かなと。現役はなかなか難しい、忙しいのでという話が出ておりました
   ので、役員の中にも技研の所長のようなものもありますし、そういう中
   でそれぞれの産業界を通じてそういう技術者を派遣することはできるの
   ではないかと思います。マスコミにつきましては新聞協会や4記者クラ
   ブはちょっと協力できないと思いますが、文部科学省に文教懇談会とい
   うのがございまして、これはずっと各新聞社の文教担当、研究、文化関
   係というものがありまして、多少そのOBというのが役に立つかもしれま
   せん。

  ●事務局 私どもでは当初ここにマスコミと挙げてあったのですが、然る
   べきこの委員の方、それから御協力いただいてるマスコミの方とも御相
   談しましたところ、今おっしゃったような御意見がありまして、なかな
   か一般的には協力しにくいということで、むしろ言葉は悪いですけれど
   も一本釣りの方がいいだろうという御意見をいただいたものですから、
   今回はそうしてみようということで今の御意見のようなことはするつも
   りでございます。それから確かに工学系については、私は最近産業界も
   含めて経済界と見ておりますが、そういう印象があるとすれば工学系の
   ところは経済界・産業界ということで両方併記する形でもよろしいので
   はないかなと思います。

  ○ 今一本釣りという話があって多少は安心しておりますけれども、教育
   関係で学校長、教育委員会関係者というのはなかなかこの依頼からは上
   がってきにくいような気がします。学校長につきましては、学校長の会
   議、全国小学校長会議というのがありますけれども、そこから推薦して
   もらうということになっても、まあ一本釣りのような形でも結構だろう
   とは思いますけれども、そういうところに声をかけて、ある程度推薦し
   ていただく、あるいは教育委員会につきましても教育長や教育委員長の
   関係する団体等に、あまり大勢上がってきても困るわけですが、一本釣
   りのような形でも結構だと思いますが、若干声をかけて少し推薦してい
   ただいた方がよろしいのではないかと思いますが。

  ○ 今御指摘のように、この原案は、マスコミ関係者、県関係者、自治体
   関係者あるいは法曹関係者については団体推薦を求めない形の原案にな
   っております。そういう意味で少し私も気になっていたのですが、この
   資料4の選考方針(案)がちょっとすっきりし過ぎてしまっていて、
  「経済関係者のほか」と並べてしまうと、同様に扱うように感じてしまう
   んですね。ですから経済関係者のところははっきり言うと、経済関係団
   体に依頼するほか、これこれに配慮すると。それで配慮するところに関
   してはこちらのほうで、もともと推薦の中からお願いする部分と評価委
   員、評議員、運営委員にお願いして探していただく部分があって、配慮
   の部分は委員に探していただく部分と考えると、やはりちょっと並べす
   ぎてしまっているのかもしれません。そういう意味では学識経験者の選
   考にあたっては、「経済関係諸団体に依頼するほか」と、そうすると、
  「経済界の関係者」というと経済人というイメージになってしまうので、
   経済関係団体に依頼すればそこから上がってくるのは産業人も上がって
   くるということで、そのニュアンスも消えると思うんですね。そういう
   意味ではそのように直していただいたほうがいいような気がします。で
   ないと同じように経済関係者とマスコミ関係者を並べておいて、依頼す
   る先がどうしてマスコミのほうはないんだということになってしまうと
   思います。私は教育と全学テーマしか関係しませんでしたが、そこでも
   先程の御意見のように学校長とか校長会とかに聞いてもややこしいな 
   と、ちょっとなかなか難しいなと。この推薦が実はとにかく何倍も出し
   ていただいて、こちらのほうから選ばせていただくという推薦ですので、
   推薦を出された方をそのまま委員にするという推薦ではないものですか
   ら、なかなか難しいと、そういう意味もありますので、議論した結果、
   やはりなかなか校長会とかマスコミ団体への依頼は馴染まないのではと
   いうことになりましたので、少し差をつけた文章の表現をしておいたほ
   うが無難じゃないかと思います。

  ○委員長 そうしますとこの「経済界の関係者のほか」以下のところは多
   少修文をするということになりますか。それともこのままで、後は具体
   的な依頼方法について了解を得るということになるのかどちらでしょう
   か。

  ○ その点では確認的に、この資料4の文章だけではなく、資料5で、団
   体として依頼する先はこれだけということで御確認いただいて、そうい
   う意味では法曹関係や弁護士関係というのも入ってませんし、新聞協会
   というのも入っていないということで御確認いただいたほうがいいと思
   います。

  ○委員長 他に何かございませんでしょうか。(意見等なし)特にござい
   ませんようでしたら、ただいまいただいたいくつかの御意見を踏まえま
   して、一部分ではございますが、原案を修正し、その修文については委
   員長に一任させていただき、関係団体へ推薦依頼をすることにしたいと
   思いますが、よろしいでしょうか。どうもありがとうございました。

(3)専門委員等選考委員会の設置について

  ○委員長 それでは続きまして専門委員会等選考委員会の設置についてで
   ありますが、資料6になりますが、まず事務局から資料の説明をお願い
   します。

  ●事務局〈資料説明〉
    資料6を御覧いただきたいと思います。各団体及び評議員の先生等か
   ら御推薦があるわけですが、その推薦のあったものにつきまして本委員
   会で選考していただくことになってございますけれども、円滑にそれを
   進めるために、選考委員会を設置することにつきましてお諮りするもの
   でございます。これにつきましては昨年も選考委員会を設置していただ
   いておったわけですが、手続きを明確にするためにこのような文章を作
   成したところでございます。1で記載してございますように、この委員
   会で候補者を選出し、最終的に運営委員会において意見を聞いて、機構
   長が任命するという形で現在進めておるところでございます。
    それから2ですけれども、選考委員会の委員につきましては、テーマ、
   分野を踏まえました上で本委員会の委員あるいは機構の専任教員、これ
   は併任教員及び調査研究協力者を含むということにしてございまして、
   いずれもその評価関係に御協力いただいている先生でございますが、そ
   の中から委員長の指名する者という形でいかがかということ、それから
   運営の話になりますが、選考委員会に委員長をおいて互選により選出す
   るということにしてございます。
    それから3では選考の手続きについて触れさせていただいておりま
   す。選考委員会で選考を行ってその結果を評価委員会に報告をするとい
   うこと、これは従前どおりでございますが、なお書きで書いてございま
   すように、やむを得ない理由があると認められる場合、例えば研究評価
   で個々の水準を判定するようなときに緊急にその分野の先生がいないと
   いうようなことが起こり得る可能性がございます。そのようなときには
   選考委員会でまず選考していただいて、その結果をこの評価委員会の結
   果とさせていただいたらどうだろうかと考えておりまして、もちろんこ
   の結果につきましては、後日、本委員会に報告させていただきたいと考
   えております。このような形で定めておいてはいかがかと考えておりま
   すので御審議をお願いします。

  ○委員長 ただ今御説明のありました選考委員会の設置について御意見を
   いただきたいと思います。(意見等なし)この件についてはよろしいで
   しょうか。特に御異論がなければ選考委員会の設置について御了承いた
   だいたものとし、専門委員等選考委員会の委員については差し支えなけ
   れば、ただいまからお配りする「専門委員等選考委員会委員(案)」の
   各委員等にお願いしたいと思います。(資料配布)
    今お配りしました資料は、13年度に着手するテーマ、分野等を各委
   員等のご専門を考慮して作成した案でございます。特に不都合がござい
   ませんでしたらこれでお願いしたいと思いますが。(意見等なし)特に
   御異論がなければ資料に記載の方々にお願いしたいと思いますのでよろ
   しくお願いします。

(4)評価員の選考について

  ○委員長 それでは最後に評価員の選考について御審議をお願いすること
   としたいと思います。はじめに事務局から説明お願いします。

  ●事務局〈資料説明〉
    資料の7でございます。評価員の候補者について、前々回この委員会
   で調査に加わることができない関係者等を整理させていただいたところ
   でございますが、早速専門委員、評価員に御照会させていただいたとこ
   ろ、該当者が何人か出てまいりました。特に天文・宇宙科学関係の部会
   でございますが、理学系の評価員2名が評価に参画できなくなったため、
   その後任として資料に記載の候補者2名に御就任いただいてはいかがか
   と御提案させていただいたところでございます。いずれも研究評価専門
   委員会の御推薦をいただいたところでございます。

  ○委員長 ただいま説明のございました評価員候補者について、御質問あ
   るいは御意見がございましたらお願いします。(意見等なし)特に御異
   論がなければ原案どおり評価員の選考を行いたいと思いますがよろしい
   でしょうか。ありがとうございました。

7 その他

  ○委員長 本日の議題は以上でありますが、平成12年度着手分の大学評
   価の目的及び目標に関する事前調査について、専門委員会の検討状況も
   含めた報告があるようなので、事務局から報告お願いします。

  ●事務局〈資料説明〉
    資料8でございます。平成12年度着手分のテーマ、分野につきまし
   ては、現在、関係の対象機関におきまして自己評価をしていただいてる
   ところでございます。既に御案内のとおりでございますが、この評価は
   各大学が設定する目的・目標に即して評価をするということになってお
   りまして、その目的・目標が明確かつ具体的でないと十分な評価ができ
   ない恐れが出てくるということがございます。今年度初めての評価とい
   うことでございまして、各大学からの自己評価書を提出していただく前
   に、一度目的・目標をこちらにお出しいただきまして、明確・具体性の
   記述の工夫の状況等につきまして整理・分析を行い、その結果、全般的
   な傾向・特徴をまとめることにしておったところでございます。まとめ
   た結果につきましては、対象大学にフィードバックして役立てていただ
   くということにしてございます。この調査結果は、実際に評価を行いま
   す専門委員会におきましてお認めいただくということにしてございまし
   て、先週、それから今週の始めにかけまして、テーマ及び各分野の専門
   委員会を開催いたしまして御意見をいただいたところでございます。本
   日ここにお示しいたしました資料でございますが、専門委員会の意見を
   踏まえてとりあえずまとめたものでございまして、そういう意味で未定
   稿という形でお示ししたところでございます。テーマ及び各分野それぞ
   れまとめてございまして、順番にここに綴ってございますが、その内容
   につきましては、この調査の趣旨、あるいは必要に応じて例等を盛り込
   んだ記述の工夫の状況、あるいは記述の際の留意点、またテーマにつき
   ましては取り上げられている活動の例、こういうものを盛り込んでおる
   ところでございます。なお、専門委員会において、取りまとめにつきま
   しては各専門委員会とも主査及び副主査に御一任ということになってご
   ざいまして、出来上がり次第各大学等にお送りしたいと考えております。

  ○委員長 ただいま事務局から報告のありましたように、平成12年度着
   手分の大学評価の目的及び目標に関する事前調査結果については、現在、
   各専門委員会主査等と機構において最終まとめを行っているようなの
   で、最終的に調査結果が取りまとめられ次第、各委員にお送りすること
   としたいと思います。次回の本委員会は、8月下旬に開催を予定してお
   りますが、日程等については事務局で調整した上で御連絡いたしますの
   でよろしくお願いします。なお、先程取り決めました専門委員等選考委
   員会は、次回の本委員会よりも早い時期にお集まりいただく予定として
   おりますので、こちらの日程等につきましても事務局で調整した上で御
   連絡することとしたいと思いますので、御協力をお願いしました各委員
   におきましては、御多忙のこととは思いますがよろしくお願いします。

  ○ よろしいでしょうか。資料4に戻って申し訳ないのですが、先程の学
   識経験者の選考に関わることなのですが、特に工学の分野においてマス
   コミ関係者というのが少なくとも私にはとても奇異に感じます。多分私
   の言葉の感覚の問題かもしれませんが、マスコミ関係者と言えば通常は
   テレビや新聞をまず第一に浮かべると思うんですね。そうしますと報道
   が主たる役目だと思うのですが、そういう分野の方々が大学の特に工学
   における教育・研究の評価にどれだけの関係を日頃お持ちなのかという
   のが少し奇異に感じられます。多分結果的には新聞社の論説委員の方だ
   と思います。結果的には私は別に異論があるわけではないのですが、そ
   ういう方だと知らない一般の方々から見ると変ではないかと。例えば法
   学系では経済界のほか法曹、マスコミ及び自治体とたくさん並んでいま
   すから、奇異でないのかもしれませんが、工学部では経済界とマスコミ
   とボリュームが全く違います。そのボリュームが違うものをあえて並べ
   るということはよほどマスコミ関係に重きを置いているような印象が強
   いのではないかと。だから消すというつもりではなくてむしろ言葉を変
   えてマスコミではなくて、例えばジャーナリズムというような言葉であ
   れば、いい日本語が浮かばないのですが、そうであれば例えば教育・研
   究に関わる出版をやったりあるいはセミナーをやったりというような分
   野もたくさん広がりが出てまいりますから、それはそれほど奇異でない
   のかもしれません。

  ○委員長 マスコミという言葉の語幹の問題もあると思うのですが、機構
   のほうはどのようにお考えでしょうか。

  ●事務局 実は内部では微妙にマスコミという言葉とジャーナリストある
   いはジャーナリズムという言葉を使い分けておったのですが、ここでは
   合わせてしまったので今のような御指摘が出てくるのかなあと思いま
   す。少しその辺考えさせていただけますか。

  ○ マスコミとジャーナリストといったときにやはりマスコミといったら
   曖昧な概念で、広い概念で使ったほうがわかりやすいと思います。むし
   ろジャーナリストを使うんだったらマスメディアではなくてマスコミ関
   係といったほうがいいのかなと思います。

  ○ そうなんですか。言葉の意味するところの広さの感覚だと思います。
   私もその辺は自信がありませんが、私にとってはマスコミよりはジャー
   ナリズム、ジャーナリストではなくてジャーナリズムと先程申し上げた
   つもりだったのですが、そちらのほうがより広いのではないかという印
   象を持っておりますので、それで申し上げた次第でございます。

  ○ 非常に難しいというかケースバイケースだと思うのですが、工学の分
   野につきましてはマスコミの方々というと非常に距離感があるような方
   もいらっしゃると思いますけれども、社会科学・人文系については実は
   今各大学ともマスコミ関係者が大学教授になっているというのも非常に
   多くございますし、相互交流が非常に盛んで学問の最先端を知っている
   のはむしろ先生方よりもマスコミの内部の人ほうが知っている部分とい
   うのが相当あるわけです。それは世界の情報についてマスコミの方のほ
   うが非常に持っている場合というのが結構あります。ただ社会科学・人
   文系の場合と工学系の場合との差がどうというのはちょっとわかりませ
   んが。

  ○ 私は発言の最初に(3)の工学系に限ってはと申し上げたつもりなの
   で、法学系の場合なんかはたぶんこれでいいのだと理解はしております。

  ○ マスコミ出身者らしい発言なのかもしれないのですが、ちょっと議論
   を混乱させて申し訳ないのですが、昨今ちょっと色々なことがございま
   して、教育サービス面における入試というのは、全学テーマの対象には
   成り得るんでしょうか。

  ●事務局 入試そのものの在り方ですか。

  ○ どのように大学で取り組んでいるか。つまり今日的な問題に答えてな
   いという私学関係者の視点がございますよね。そういうところからする
   とせめてそこは議論してますとでも言っておかないとまずいのではない
   かと思ったのですが。

  ●事務局 今マスコミが評価機関のことをほとんどご存じないのでそうい
   うこともないのかなと思ったのですが、私もひょっとすると取材がある
   かなという気はしておりました。ただ全学テーマとして入試をどうやっ
   て評価するかというこちらの体制ですね。大学のマネジメント全体から
   ということはできるかとは思いますが。おそらく各大学でものすごく取
   組が違うと思うんですね。ですから意外に大学が盲点を持ってる可能性
   は今回のケースに関してあると思います。入試ですから、そういうもの
   がなかなか中まで出てこないというのがあると思いますけれども、開示
   制度で点数も言わなきゃいけなくなりましたので、そういうことからも
   マネジメントというところからすると必要ではないかなと思います。

  ○ 資料4をもう一度よく見てみたら、比較的大きいものと小さいものと
   が混ざっているような気がします。そこら辺ももう一度考えていただけ
   れば、結構です。

  ○ 資料5の表現に関することです。テーマ別評価の留意事項の?ですが、
   これをそのまま解釈しますと、私立大学・公立大学の現職にある学長・
   学部長又はそれに相当する者ということになってしまうんじゃないか。
   主旨はそうではなくて、学長・学部長あるいはそれに相当する職にある
   者やその経験者ということではないかと思うのですが。ただし国立大学
   の場合には現職は除きなさいという。「ある」というのを例えば「職に
   就いた者」とするとかですね、簡潔に表せる方法がわかりませんが、こ
   のままでは限定されてしまうのではないかと思います。それはこの委員
   会の主旨あるいは提案者の主旨ではないのではないと思います。

  ●事務局 主旨は御発言のとおりでございますので、ちょっとここは後で
   表現の工夫をさせていただきたいと思います。

  ○委員長 今色々御意見をいただきまして、それらを踏まえまして文章の
   修文も含めて表現、特に関係団体のところですね、マスコミの関係も含
   めて検討していきたいと思いますが、それでよろしいですか。

  ○ もうすでに御議論されたことかもしれませんが、将来の見通しとして
   どういう区分に添って考えたらいいのか教えていただきたいのですが、
   各分野ごとにどれだけのサイクルで再び評価されるのか、廻ってくるの
   かというのを、つまり、一旦JABEEとかスピルマとかに烙印を押されて
   しまって、そしてまあ3年後、4年後は次はまた、そうするとその評価
   がずっと続いてしまうので、そうしますとこれだけの理由でどれだけの
   予算を導入しながら分野ごとに分けてやっていくと、だいたいまあ2年
   後ぐらいになるのか、あるいはもう5年なのか10年なのかとかですね、
   そういうイメージというのはだいたいどういうふうに考えを持てばいい
   のか、ちょっと私聞かれたことがありまして、お聞きしたかったのです
   が。

  ●事務局 分野別の教育・研究評価の場合でございますが、これは15年
   度から本格実施をすることにしておるわけで、同じ分野は5年周期、例
   えば15年に法学をやったということになるとこの次は5年後にまた法
   学をやるというようなサイクルを考えております。

  ○ 評価員の評価の作業量というのはどれぐらいでしょうか。私どもも非
   常に紹介するといっても拒まれるんですよね。その辺をちょっと特定し
   ていただきたいのですが。時間的にどれぐらいの作業になるのか。

  ●事務局 私は始めからそこのところを気にしておりまして、英国へ96
   年に行きましたときに盛んにそこのところを聞いたんですね。トータル
   でどれぐらいの予算を使っているのか。要するに一人の評価員が1年間
   にどれぐらいの時間を制限されるのかというのを聞いて、一応答えはも
   らったのですが、それが我が方にあてはまるのかどうかですね。ちょっ
   と今のところなんとも申し上げようがないのですが、少し計算をしてみ
   て考えてみます。当然大変な労働であれば二度と聞いていただけなくな
   るので、そこのところは我々としてはできるだけ過剰負担にならないよ
   うに考えております。

  ○委員長 スケジュールは一応決まるわけですから、できれば1年間に何
   日ぐらいとかそれくらいはあらかじめわかるわけですか。

  ●事務局 その辺は一応見当はついているのですが、その他に会議をどれ
   くらいやるかとかですね、その辺のところでかなり左右されますので。

  ○ 例えば評価員にしても分野によってかなり違うと思います。例えば、
   対象となる大学で、それぞれの分野に携わる人口が違うわけです。評価
   員をお願いした結果、結局、評価をお願いするのは数件だったりするこ
   とも十分考えられます。逆に、分野で人数が少ないところを評価員の数
   を非常に少なくしてもカバーできなくなります。天文の分野を例に挙げ
   ますと、いろいろなレベルの天文がありまして、必ずしも一人で全部カ
   バーできないところがありますので、やはりどうしてもある程度確保し
   なければいけないということになります。定量的なお答えはできないの
   ですが、時間的に考えますと例えばすでに何回か専門委員会、評価員会
   が始まっておりますけれども、7月に実際の自己評価書が出てきて、そ
   れを夏休み中に担当の業績調書を見ていただいて、9月にそれを集めて
   集計も含めた評価の原案を作るというそんな作業ではないでしょうか。
   それが専門委員会に出てきますからお集まりいただくのは1回はきつい
   かもしれませんので、2回ぐらいでその後はそれぞれのところで対応し
   ていただく。これはおそらく分野によって差があるかと思います。そん
   な大雑把な数字で申し訳ございません。

  ●事務局 それは少し時間的なところについては試算をしてみます。先程
   も申し上げましたように、私どものところは評価委員にNOと言われます
   と成り立たないものですから、その辺のところは慎重にやりたいと思い
   ます。

  ○ おそらく5年をサイクルでやるということは、今は試行で評価をする
   数の方を最初に決めているわけですけれども、サイクルを5年とすると
   例えばある分野の対象となる大学が47,8大学あるとして、それを割
   っていくと6大学じゃなくて一度に10大学とかそれ以上やらなくては
   いけなくなるとすると、そういう面からの作業量というのがありますの
   で、今の評価員の数だけではこなしきれるかどうかというのはあります
   ね。

  ○委員長 先程のお答えは個々の大学から見た回数というか年次で5年ご
   となのか、ここで法学系を取り上げるのが5年後ということなのかどち
   らでしょうか。後者じゃなかったかと思うのですが。つまり個々の大学
   の立場から見ると5年ごとに来るのかという、それはまだはっきりして
   いないのですか。

  ●事務局 本格実施のときは今の考え方でいきますと、法学であれば今は
   段階的実施期間中は6機関に絞ってありますけれども全部の法学部を対
   象にするということにしてございます。従って全部の法学部が5年ごと
   にくるということになります。

  ●事務局 ですから非常に大きな総合大学は毎年受けるということになり
   ます。

  ○委員長 この機会ですから他に何かございましたら。他によろしいでし
   ょうか。以上で本日の大学評価委員会を閉会いたします。どうもありが
   とうございました。
                               以  上
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