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                     第11回大学評価委員会議事録

1 日   時  平成13年11月22日(木)14:00〜15:50

2 場   所  学術総合センター共用会議室

3 出 席 者
 (委   員)阿部,石原,猪木,内田,岡沢,小野田,川口,北城,
        シェパード,島田,清水,外村,中島,蓮見,マルクス,
        丸山,山野井,山内,吉田,渡辺の各委員
 (事 務 局)木村機構長,荒船副機構長,齊藤副機構長,井上管理部長,
        山本評価事業部長,?橋総務課長,小山会計課長,
        岡松情報課長,青島企画主幹,神田評価第1課長,
        中野評価第2課長,徳田評価第3課長 他

4 前回の議事録の確認
  前回の議事録を確定版として配付した。

5 議   題
  (1)平成13年度に着手する大学評価の実施要綱(案)等について
  (2)平成13年度着手分の実施要綱等の関係団体等への意見照会につい
     て
  (3)平成13年度に着手する大学評価の評価員の推薦依頼について
  (4)平成12年度着手の大学評価の対象機関に対する意見照会(ヒアリ
     ング,訪問調査)の実施時期の変更について
  (5)「評価結果の概要と今後の課題(仮称)」について
  (6)専門委員及び評価員に対するアンケート調査の実施について
  (7)平成12年度着手の大学評価の評価結果に対する意見の申立ての取
     扱について
  (8)「平成13年度及び平成14年度に着手する大学評価事業実施基本
     計画」の変更について

6 議   事
○委員長 それでは,定刻となりましたので,ただいまから第11回大学評価
 委員会を開催します。
  本日は,大学評価委員会(第11回)日程に記載されている8案件につい
 てご審議いただきたいと思います。案件が多いので,円滑な審議にご協力お
 願いします。

(1)今後の審議の進め方について

○委員長 それでは,早速議事に入らせていただきます。
  まず最初に,「平成13年度に着手する大学評価の内容・方法等について
 (案)」(配付資料2)についてですが,これは前回もご審議いただいてお
 ります。これと併せて,各専門委員会でご審議いただき,取りまとめられて
 いる「自己評価実施要項(案)」(配付資料3)並びに「評価実施手引書
  (案)」(配付資料4)についてもご審議いただきたいと思います。
  はじめに,事務局からご説明をお願いします。

●事務局〈資料説明〉
  資料2の「平成13年度に着手する大学評価の内容・方法等について(案)」
 ですが,これは前回もご審議いただいております。第1章で評価の基本的な
 考え方及び基本的な実施方法,第2章でテーマ・分野ごとの内容・方法の概
 要を取りまとめております。この第2章については,各専門委員会での審議
 結果を踏まえて修正しております。第1章の基本的な考え方・方法について
 は,大学等にご理解いただくために,自己評価実施要項に転載しております
 ので,その要項に従って説明させていただきます。
  資料3−3の分野別教育評価「法学系」自己評価実施要項(案)をご覧い
 ただきたいと思います。1ページに「平成13年度に着手する大学評価の内
 容・方法等について(案)」の第1章を序章という形で転載しております。
 この部分は前回ご審議いただいたものと,変更になった部分を説明させてい
 ただきます。

  1ページの(2)ですが,前回は多面的な評価を行うために,複数の評価
 項目ごとの評価と総合的評価を行うと示しておりましたが,総合的評価を
 「特記事項」という形に変更しました。その内容については,後で出て参りま
  すので,そこで説明させていただきます。
  2ページの(3)ですが,評価は対象機関から提出された自己評価書と機
 構が独自に調査・収集する資料を基に行うとなっております。前回,その後
 段の部分が抜けているのではないかというご指摘をいただき,ここに挿入い
 たしました。
  (4)の評価項目については,専門委員会でご検討いただいたものを記載
 しております。研究評価については,書面調査及びヒアリングとなっており
 ますが,前回,ヒアリングよりも訪問調査が効果的な分野があるのではない
 かというご指摘をいただいております。専門委員会でご議論いただくことに
 なっておりますが,それがまだまとまっておりませんので,取りあえず今回
 はヒアリングという形で記載しております。

  6ページの評価結果と公表について,評価結果は評価項目ごとの評価結果
 と,先程出てまいりました「特記事項」についての所見によって行うことと
 しておりますが,評価項目ごとの評価結果の構成を変更しております。大学
 等から提出される評価結果の分析により評価を行うこととなっておりますの
 で,それに沿った形で評価結果を示した方が有効ではないかというご意見,
 それから,現在,平成12年度着手の専門委員会で評価をしていただいてお
 るところですが,その委員の先生の中からも,平成12年度着手の内容につ
 いては,記述しにくい所があるというご指摘もあることから,変更させてい
 ただいたところです。?では根拠・理由を示しつつ取組や活動の状況と貢献
 等の程度を分かりやすい水準の記述で示すということ,?では優れた点や問
 題点等を根拠・理由とともに記述するということで整理しております。37
 ページに評価報告書のイメージ図があります。網掛けの部分は大学等から提
 出された部分ですが,評価項目ごとの評価結果で,まず取組・活動について
 の状況を(1)で示します。要素という言葉が出て参りますが,後で説明さ
 せていただきます。それから(2)で分かりやすく水準を示し,(3)で特
 色等を記載します。33ページで,分かりやすく水準を示す記述法を説明し
 ております。平成12年度着手については,これが4段階になっておりまし
 た。5段階だと真ん中に集中してしまい,白黒つけられないということで4
 段階にしたわけですが,現在,評価をしていただいている委員の先生から,
 2番目と3番目の間にあるものは全て2番目になってしまうということで,
 やはり中間が必要というご意見があり,大学からも同様のご意見がありまし
 たので,今回は5段階の記述としてはどうかと考えております。

  7ページ以降は,平成12年度着手から変更になった主な点について説明
 させていただきます。
  第1章は,機構が行う評価の対象と内容を説明した部分です。教育評価で
 は,8ページの評価項目の(1)は「教育の実施体制」に変更しております。
 教育評価では,教育組織全体を見る項目がなかったということで,新たにこ
 の項目を立てております。従前は,「アドミッション・ポリシー」でしたが,
 その内容はここに取り込んでおります。教育実施組織,アドミッション・ポ
 リシー,それから教育目的及び目標の周知・公表ということをここに盛り込
 んで評価を行うことにしております。
  10ページの「特記事項」についての所見です。以前から問題のあった
  「総合的評価」ですが,各評価項目では現在行われている活動について評価
  を行うことになっておりますが,専門委員会から,それだけではなく,今後,
  大学等が何をしようとしているのか,あるいは,大学の将来構想を記述して
  いただいて,それについても評価をする必要があるのではなかろうかという
  ようなご意見がありました。従って,このように内容を変更し,併せて名称
  も変更したところです。

  11ページでは,対象機関が行う具体的な自己評価の方法等について記述
 しております。?の「教育目的及び目標の設定」についてですが,大学等か
 ら,目的・目標の説明を充実して欲しいというご意見が多数ございました。
 そのご意見及び今年行った目的・目標の事前調査の結果も踏まえ,説明の充
 実を図ったところです。設定の意義,あるいは設定に当たっての視点,それ
 から13ページで設定に当たっての留意事項を盛り込んで記載しておりま
 す。

  14ページで評価項目ごとの自己評価の方法を記載させていただいており
 ます。分かりやすく自己評価ができるようにという観点で,新たに「要素」
 というものをここに盛り込んでおります。「要素」は,各評価項目で何を評
 価するかというのを示したもので,これを単位に自己評価をしていただき,
 その積み上げで評価項目の判定をすることになります。(1)の要素1〜3
 に示しておりますが,教育実施組織の整備,教育目的及び目標の周知・公表,
 学生受入方針(アドミッション・ポリシー),こういうものをそれぞれ分け
 て自己評価していただくことにしております。以下,自己評価についての説
 明がございます。

  25ページは,自己評価書のフォーマットを示して欲しいという大学から
 の要望に応えて作成したものです。まず,要素を単位にそれぞれ観点を設定
 し,自己評価を行っていただきます。観点ごとに優れているのか,あるいは
 問題があるのかということを導いていただきます。それから,「要素1の水
 準」とありますが,先程ご覧いただいた水準を分かりやすく示すための記述
 法を参考にその水準を示していただきます。それから,(2)で評価項目の
 水準,(3)で特に優れた点及び改善点等を記述していただきます。25ペ
 ージに「データ名」とあります。平成12年度着手では,その資料を別添と
 して提出いただいたわけですが,大学等の負担軽減のために資料の提出方法
 を工夫して欲しいとのご指摘がありました。今回は,該当する部分をコピー
 して貼り付けてもらう,あるいは差し込んでもらうという方式に変更し,負
 担軽減の工夫を図ったところです。

  17ページの第3章では,大学等の自己評価書の作成あるいは提出方法に
 ついて示しております。平成12年度着手では,第1章と一緒に記載してお
 りましたが,分かりにくいというご指摘もあり,第3章として新しく項目立
 てをしたところです。
  19ページの自己評価書の提出方法ですが,先程ご覧いただいたとおり,
 資料は基本的に差込でもかまわないということにし,自己評価書は1部提出
 していただくことにしております。それから,フォーマットについては,機
 構のホームページに掲載し,そこからダウンロードできるような工夫もして
 おります。
  39ページで観点例,データ例を示しております。本来,観点あるいはデ
 ータは評価者の準備のために作成しておりますが,これについても大学から
 の要望により,自己評価実施要項にも参考資料として添付させていただきま
 した。
  以上が教育評価ですが,基本的な構造は全学テーマ及び研究評価とも同じ
 です。他の要項については,これと異なる点について説明させていただきま
 す。

  テーマの「研究活動面における社会との連携及び協力(以下「研究連携」
 という。)」の15ページで,先程,「要素」についてご説明しましたが,
  教育評価及び研究評価ではその「要素」を単位に評価をしていただくことに
  なっております。この「要素」は先程ご覧いただいたように,評価の内容面
  から整理したものです。「研究連携」の評価は,大学等で行っている活動が
  中心となりますので,色々な活動があります。それを「取組の分類」として,
 「社会と連携及び協力するための取組」,「研究成果の活用に関する取組」
 の二つに分けてそれぞれごとに評価を行うことにしております。

  研究評価について,資料3−8の10ページですが,評価項目の二つ目に
 「研究内容及び水準」がございます。対象組織の全体及び領域ごとに,現在
 の活動状況がどのような点で優れているのか,あるいはどのような改善点を
 抱えているのかについて,水準等の判定結果を考慮して評価を行うというこ
 とにしてございます。併せて水準の判定結果を全体と領域ごとに示すという
 評価の方法です。?以降はその水準判定の方法について説明しております。
  ここで平成12年度着手と大きく変わったところが二つあります。一つは,
 研究水準と独創性の内容面の関係で,平成12年度着手では,それぞれごと
 に別のものとして判定しておりましたが,何をもって研究水準を導き出すか
 明確にする必要があるので,その点を整理しました。今回はまず,内容面の
 判定をし,それからその結果を水準の判定に反映させるという方法に変更し
 ております。例えば独創性の判定のところにあるように,「極めて高い」と
 内容面で判定されれば,水準は「卓越」というように,それぞれごとに対応
 させて水準を導き出していくことになります。それから,研究水準の判定で
 すが,これは平成12年度着手と同様で「卓越」,「優秀」,「普通」,
  「要努力」の4段階で判定することにしており,それに併せて独創性等の内
  容面の判定も4段階で行うということにしております。「極めて高い」,
  「高い」,「相応」,「低い」という4段階です。「相応」という言葉の適
  切性については,疑問をお持ちの方もいらっしゃると思いますが,なかなか
  いい言葉がなく,「相応」という形で整理させていただきました。
  もう一つは,個々の教員から提出していただく判定票の変更です。35ペ
 ージをご覧いただきたいと思います。平成12年度着手では,「卓越」,
  「優秀」等々に個々の先生が○を付けていただく様式でしたが,基準を明確
  にしないと判定できないとか,機構において再判定するのであれば大学でし
  なくてもいいのではないかというご意見をいただいており,今回はそれをや
  らないことにしました。それから様式も簡素化してございます。1の「代表
  的研究活動業績」にその業績5点以内を記載していただくわけですが,その
  業績について右側の「研究内容」,「研究の社会的効果」の該当するところ
  に○を付けていただくことにしております。なお,その代表的な研究業績が
  どのように研究面で優れているのか,あるいは社会的効果を及ぼしているの
  かを自己アピールできるような様式を次のページに付けております。それか
  ら33ページですが,この個人別研究活動判定票ですが,多いところは
  100人以上の先生方に配らなくてはいけないということで,大学等から,
  この主旨を分かるように1枚もので説明して欲しいというご要望がありまし
  たので,それを踏まえて,主旨や取扱いについての説明文を作成して,対象
  機関内で配付できるよう工夫しました。
  11ページに戻りまして(3)の「研究の社会(社会・経済・文化)的効
 果」です。これはもともと業績を基に社会的効果の度合いを判定することに
 なっておりましたが,社会的活動に教員が参加することがこれに該当するの
 ではないかということが大学等においても,評価者側においても誤解がある
 ということで,名称を「効果」と変更し,この内容を明確にしました。
  45ページに参考資料2として,透明性を高めるという観点から水準等の
 判定方法について添付しております。これは手引書にあったものを抜粋して
 添付したものです。この判定の内容がここに記載されております。
  41ページには,評価対象組織一覧が載っております。基本的にこれは文
 部科学省からの要請に基づいて行うことになっておりますが,先生方には既
 に通知しておりますので,ご覧いただいていると思いますが,東京大学の新
 領域創成科学研究科は専攻の切り分けも視野に入れながら調整をしてきたの
 ですが,学際を目指す研究科であることから,それも出来ないということで,
 文部科学省の了解のもと,今回,その研究科ははずさせていただきました。
  以上が自己評価実施要項の内容です。

  評価実施手引書ですが,資料4−8をご覧いただきたいと思います。この
 性格は,2枚目の「はじめに」でも説明しておりますが,大学等が,自己評
 価書との関係で混乱を招くこともあり,表紙に「機構評価者用」と明記して
 おります。この内容は評価を行う際の実施体制,プロセス,書面調査の方法,
 ヒアリングの方法,あるいは評価原案の作成方法の手順を示したものです。
 内容については,自己評価書に連動して変更した部分を除いては,平成12
 年度着手とほとんど変更はありませんので省略しますが,現段階の内容は,
 基本的な事柄のみをまとめたものになっております。今後,実際の評価を来
 年の8月から行うわけですが,それまでに各専門委員会で細かなところを御
 検討いただき,これを充実させていただくことにしております。

○委員長 資料2から資料4まで,自己評価実施要項を中心にご説明いただき
 ましたが,それぞれについてご審議をお願いしたいと思います。今のご説明
 について何かご意見,ご質問等がありましたらお願いします。

○ 全学テーマの「研究連携」ですが,「社会との連携及び協力」あるいは「社
 会的効果」という言葉がございますが,大学側の自己評価だけではなくて,
 相手というのがありますので,そちら側の評価というのが,やはり必要では
 ないかと思うのですが,その辺は書いてませんが,いかがでしょうか。教養
 教育については,学生の授業評価というのが出て参りますが,それに相当す
 るものとして,連携・協力した相手は一体どう思っているのかというのは評
 価しなければいけないのではないでしょうか。

○委員長 確かにおっしゃるとおりだと思いますが,これについて機構は何か
 ございませんか。

●事務局 今のご指摘については,一方的に,大学側からどう判断するかとい
 う資料を求めることだけを考えております。確かに今のご質問のように,大
 学側はこう思っていても相手側が違うふうに考えているということもあると
 思います。

○ しかもこれは社会に公表しますので,一面的になると困る,あるいは誤解
 を招くと困るという意味でお聞きしたわけです。

●事務局 大学が自己評価をする上で様々な観点設定をして自己評価をしてい
 ただくわけですが,例えば「研究連携」の資料3−2の36ページに,改善
 のための取組の観点例で,一応,相手方といいますか,学外者の意見,社会
 のニーズ,連携先の意見等を把握して改善に結びつけているかというような
 観点例もございます。こういう中で,実際には大学等の側で,何らかの連携
 先との関係の様々な資料に基づいて自己評価をしてくることになるだろうと
 思います。ただ,機構の自己評価書の中に直接的に求めるということは書い
 てないので,その点でご議論は残るかもしれません。

○ 大学はあるいはそういうことをおやりになるかもしれませんが,問題は機
 構の方で裏をとる部分がないと公平性に欠ける,あるいは誤解を招くのでは
 ないかという意味なのですが。

●事務局 確かに公表されたときに,勝手なことを言ってるなあというご批判
 もあるかもしれません。

○ 工学の教育評価に関しましては,JABEEのアクレディテーションと共通点
 が少なくないということを配慮する必要があると思います。専門委員会でそ
 ういう意見がありました。つまりJABEEが先行して昨年から試行を行ってい
 ます。専門委員の中でも2,3割ぐらいのメンバーがJABEEのアクレディテ
 ーションにも関与しています。工学評価に関しては,JABEEのこれまでの提
 案とか活動がかなりデファクトスタンダードになっているという事実があり
 ます。そういうことでJABEEのアクレディテーションと,この工学系教育評
 価との共通点や相違点を何らかの形で整理をし,評価を受ける大学等あるい
 は専門委員に伝えやすくする必要があろうかと思います。しかし,この実施
 要項とか実施手引書に盛り込むわけにもいかないと思いますので,その点の
 配慮とか工夫も必要かと思います。

●事務局 その辺は事業を始める前からかなり意識をしておりまして,JABEE
 と基準協会との作業の重複については,色々考えていかなければならないと
 思いますし,先程のご指摘にもありました性格の違いみたいなものは,なか
 なか機構としては明確に示しにくいところもありますが,そういう評価者に
 対して,その辺の理解を求めていくといいますか,そういうことも必要かと
 思います。少し検討させていただきたいと思います。

○委員長 今の点は,実施要項に盛り込むには必ずしも適切でないかもしれま
 せんが,何らかの形で機構でも対応が必要かと思われます。そのことについ
 ては,今後まだ検討する余地はございますか。

●事務局 十分ございます。

○委員長 他にないでしょうか。特にご意見等がございませんでしたら,今の
 社会貢献の問題とJABEEの評価との関係については,機構の方で今後検討し
 ていただくということ,あるいは,必要に応じてご審議いただくことになる
 と思いますが,関係団体等への意見照会を行うことになりますので,こちら
 の意見も踏まえて次回の本委員会で最終の審議を行うことにしたいと思いま
 す。なお,各委員におかれましてもさらにご意見等がございましたら,事務
 局までご連絡下さるようお願いしたいと思います。


(2)平成13年度着手分の実施要綱等の関係団体等への意見照会について

○委員長 それでは,次に平成13年度着手分の実施要綱等の関係団体等への
 意見照会についてお諮りしますが,まずは,事務局からご説明をお願いしま
 す。

●事務局〈資料説明〉
  今,お認めいただきました案について,関係団体からご意見をいただきた
 いと考えております。照会先ですが,今年の5月に「平成13年度及び14
 年度に着手する大学評価実施基本計画」を照会した団体等,大学関係団体,
 経済団体,それから評議員,運営委員等に照会したいと考えております。意
 見を求める資料ですが,これは団体の性格によって違っております。大学関
 係団体には各テーマ・分野全ての自己評価実施要項と,参考として実施要綱
 をお送りしたいと考えております。それから経済団体には,実施要綱と,参
 考として工学系の教育・研究,「教養教育」,「研究連携」の自己評価実施要
 項をお送りしたいと考えております。評議員,運営委員等にも同じような形
 でお送りしたいと考えております。
  これをお送りする際の照会文に盛り込む内容ですが,ご意見をいただいた
 ものを参考に,今後,審議していくということと,実施要綱,自己評価実施
 要項,評価実施手引書を全て機構のホームページに掲載することを盛り込み
 たいと考えております。
  スケジュールですが,早急にお送りし,12月21日までにご回答いただ
 ければと考えております。
  その他として,前々から本委員会でもご議論いただいている件ですが,こ
 の案件についてホームページに掲載し,一般の方のご意見もうかがってはど
 うかということでした。それについて,ホームページのイメージ図を資料で
 お配りしておりますが,このような形で一般の方からもご意見を募集したい
 と考えております。これはかなりたくさんの方からご意見をいただくという
 ことも考えられるので,個別には回答致しませんが,参考になるような意見
 については,今後,内容に盛り込んでいきたいと考えております。

○委員長 この件について,ご意見等ございましたらお願いいたします。関係
 団体への意見照会は以前からやっておりますが,ホームページというのは初
 めてですね。ホームページについても何かありましたらお願いします。

○ ホームページでは,これを多少概要的に英語にする予定はございますか。
 というのは,今,世界的に教育関係者がこれに興味を持っていると思うので
 すが。

●事務局 それは私どもも非常に気にしているところです。評価の結果を公表
 する際にも英文にして公表したいと考えておりますが,今のところ業務に追
 われてなかなか手が回らないということもありまして,私どもが考えており
 ますのは,そういう専任のスタッフを一人抱えてできればと考えております。
 以前にそういう方を一人ご推薦いただけたのですが,選考委員会の方で採用
 を見送るという結論が出てしまいましたので,今のところできておりません
 が,ぜひ近い将来必ずやっていきたいと考えております。

○委員長 他に何かございませんか。

○ ホームページに公開して意見を求めるということは大変良いことだと思い
 ますが,こういうものがホームページに入ったということを知らせることも
 考えていらっしゃいますでしょうか。なかなか普段からこういうところに入
 ったというのを知らない方は,見ることがないのではないかと思いますので,
 そう大幅に公表するような手段もそれ程ないのかもしれませんが,教育関係
 者の方々にこういうものをホームページに掲載しているということをお知ら
 せすることは何か考えてございますか。

●事務局 今回初めてホームページに掲載しましたが,多分,日頃からかなり
 評価のことについてはご関心を持っていただいておりますので,アクセスは
 していただいておると思います。とにかく今回,こういうことを初めて行い
 ますので,色々な大学関係者の会合等で周知するとか,文書等で周知するこ
 とを考えたいと思います。

○委員長 他にございますか。
  (意見等なし)
  それでは,関係団体等への意見照会を行うことをご承認いただきたいと思
 います。


(3)平成13年度に着手する大学評価の評価員の推薦依頼について

○委員長 続きまして,平成13年度に着手する大学評価の評価員の推薦依頼
 について,配付資料6ですが,ご審議いただきたいと思います。事務局から
 ご説明をお願いします。

●事務局〈資料説明〉
  平成13年度着手の評価員の推薦については,専門委員会である程度評価
 の内容・方法が固まった段階でお願いすることにしておりましたが,その内
 容・方法がまとまりましたので,評価員の推薦をお願いしたいと考えており
 ます。推薦団体ですが,テーマ,教育,研究それぞれごとに違いまして,全
 学テーマ別評価の「教養教育」及び「研究連携」は,大学関係団体及び経済
 関係団体に,分野別の教育評価は,法学,教育学,工学について,大学関係
 団体及び日本学術会議登録団体に,研究評価の3分野は,大学関係団体及び
 研究所関係団体,日本学術会議登録団体にお願いしたいと考えております。
 この依頼については,評価員の活動内容を示してお願いしたいと考えており
 ます。スケジュールですが,早速お願いをし,2月8日までにご回答をいた
 だきたいと考えております。何人の評価員をお願いするかは,10ページか
 ら書いてございます。各専門委員会で検討いただいておりまして,教育・研
 究評価については領域も含めてこの人数を評価員として加わっていただくこ
 とを考えております。

○委員長 この件について何かございましたらお願いいたします。

○ 評価員の方々はどのくらい時間を割く必要があるのかというのは,どこか
 に書いてあるのでしょうか。推薦できるかできないかというときに,どれぐ
 らい大変なのかという質問も出てくるかと思いますので,例えば,どの期間
 に何日ぐらい求めらるのかというのがあればいいと思います。

●事務局 何日かというのは,今すぐには分かりませんが,今年既に1度経験
 しておりますので,その状況を踏まえて,お示ししながら各団体にお願いし
 たいと考えております。

○ 具体的にはどれぐらいなのでしょうか。

●事務局 大雑把な話になってしまいますが,おそらく会議の開催にご出席い
 ただくという分では,1回当たり2〜3時間で,3〜4回程度かなと思って
 おります。それから研究評価の評価員の先生方については,判定という作業
 があります。これはどれだけの量をご負担いただくかということにかなり関
 わってくるものですから,どういう領域を担当されるかでかなり違ってくる
 と思います。やはり一般的には相当な時間をいただくことになるかと思いま
 す。

○委員長 スケジュールにも関係してきますが,どれぐらいの期間の間に結論
 を出すかというのはだいたい決まっておりますね。

●事務局 だいたい8月から10月ぐらいまでの間に一応の作業をしていただ
 くことになっております。

○ 評価員を必要とするかしないかというのはどこの判断で決められるのでし
 ょうか。資料を見ますと教育評価に関しては評価員を依頼する分野とそうで
 ない分野があるようですが。これは,本委員会で決めるのか,専門委員会で
 決めるのか,プロセスをはっきりさせておく必要があると思います。工学系
 教育評価に関しては,評価員の推薦を依頼しないということですが。

●事務局 それぞれの専門委員会でご議論いただいております。

○ 専門委員会で必要としないと判断したわけですね。

●事務局 はい。

○ 評価員のきちんとした支払いはどうなのでしょうか。ほぼボランティアな
 のでしょうか。これだけ時間を拘束されて申し訳ないという方も推薦してい
 るのですが。

●事務局 国の機関ですので,それほど多くはございませんが,会議に出席し
 たり,ご自宅等で判定するということも含めて,謝金という形でお支払いを
 しております。

○ 若干イメージがお掴みいただけていないようにも感じているのですが,こ
 の評価は,段階的評価の,要するに6校を対象とするケースと,全学テーマ
 の全校を対象とするケースでは,天と地ほど違うと思います。例えば本年実
 施を予定しております「教養教育」ですと,専門委員と評価員を合わせて約
 60名を予定しております。これを10チームに分けて6人ずつにすると,
 対象が100校弱ですから,1チームが10校ぐらい担当するわけです。あ
 る程度役割を決めるとしても,最後の評価を委員自身が全部書くことになり
 ます。事務局に準備していただくという性格ではありませんので,単に委員
 会出席という性格だけにはならないケースが起こって参ります。その辺が,
 6校やる場合と100校やる場合とではちょっと違ってくると思います。

○委員長 他にございませんか。おそらく,そういう密度の濃い仕事をしなけ
 ればいけない場合でも,国の規定ですから,謝礼は基本的には同額なのだと
 は思いますが,よろしくお願いします。それでは,特に修正のご意見がなけ
 れば,原案のとおり了承いただいたものとして,関係団体等への推薦依頼を
 事務局にお願いし,3月上旬に専門委員等選考委員会において候補者の選出
 をしていただき,3月下旬の大学評価委員会において候補者の決定を行うこ
 ととしたいと思います。ご担当の委員におかれましては,ご多忙のところ恐
 縮ですが,よろしくお願いいたします。なお,選考委員会の開催日時につい
 ては,事務局よりご連絡いたします。


(4)平成12年度着手の大学評価の対象機関に対する意見照会(ヒアリング,
   訪問調査)の実施時期の変更について

○委員長 続きまして,平成12年度着手の大学評価の対象機関に対する意見
 照会(ヒアリング,訪問調査)の実施時期の変更についてお諮りしたいと思
 います。はじめに事務局からご説明願います。

●事務局〈資料説明〉
  資料7です。2枚目をご覧いただきたいと思いますが,本年2月の本委員
 会において対象機関に対する意見照会についてご決定いただいております。
 意見照会の時期及び内容のところですが,3回行うことにしておりました。
 一つ目の自己評価に対する意見照会については既に済んでおりますが,二つ
 目のヒアリング,訪問調査については,来年の4月に実施する平成12年度
 着手の評価全体についての意見照会と併せて実施してはどうかというご提案
 です。理由は,自己評価に関する意見照会をしたばかりで,大学等の負担の
 関係,それから国立大学協会もヒアリング,訪問調査についてアンケート調
 査を実施しているということもあり,重複を避けたいということ,それから
 この照会については,平成13年度着手の機構の評価者側の評価活動の際,
 つまり平成14年8月までに意見が反映できていれば間に合うということか
 ら,来年の4月に全体の意見照会と併せて実施したいと考えております。

○委員長 ヒアリング,訪問調査の意見照会について,実施時期を12月から
 来年の4月以降に変更するというご説明をいただいたわけですが,この件に
 ついて何かご意見等がございましたらお願いいたします。色々重なっている
 ということもあるようですので,これはこのような形でお認めいただきたい
 と思いますがよろしいでしょうか。
  (異議なし)
  それでは,特に修正等のご意見がなければ,原案のとおりご了承いただい
 たものとし,ヒアリング,訪問調査についての意見照会については,平成1
 4年4月以降に実施する評価全体の意見照会と併せて実施することとしたい
 と思います。


(5)「評価結果の概要と今後の課題(仮称)」について

○委員長 続きまして,「評価結果の概要と今後の課題(仮称)」(オーバービ
 ュー)についてご審議をお願いしたいと思います。はじめに事務局からご説
 明願います。

●事務局〈資料説明〉
  資料8をご覧いただきたいと思います。趣旨についてですが,来年の3月
 に評価結果を公表する際に,全般的な特徴・傾向をまとめ,概要として提供
 したいということが一点です。それから現在,実際に平成12年度着手の評
 価をしているわけですが,様々な問題点・困難性も出ております。そういう
 評価の問題点や困難性等を課題として明らかにし,改善への取組の必要性を
 併せて記載し,これを評価結果と一緒に積極的に示すことによって,関係者
 の理解を得たいという二つの趣旨でオーバービューをさせていただきたいと
 考えております。内容については,2部構成とし,評価結果の概要,それか
 ら評価の問題点と今後の課題という形で整理したいと考えております。どう
 いう方法でこれを作成するかですが,機構において原案を作成し,大学評価
 委員会に諮った上で決定したいと考えております。これをまとめる際は,実
 際に平成12年度着手の評価を担当していただいた専門委員及び評価員の先
 生方にアンケート調査をさせていただき,その結果も踏まえてこれを取りま
 とめたいと考えております。スケジュールとしては,12月中旬に最終的な
 専門委員会が開催され,専門委員会としての評価結果案が取りまとめられま
 す。そのときに併せてオーバービューの作成とアンケート調査を行うことに
 ついて,ご了解をいただきたいと思います。それから,3月にその結果を取
 りまとめ,評価結果の確定,公表の際に併せてお送りする形にさせていただ
 ければと考えております。

○委員長 この件について何かご意見等がございましたらお願いいたします。
 これは出てきた段階でまとめていただくことになりますので,現段階では特
 にないと思いますが。
  (意見等なし)
  特になければ,原案のとおり了承いただいたものとし,事務局に原案の作
 成をお願いしたいと思います。


(6)専門委員及び評価員に対するアンケート調査の実施について

○委員長 続きまして,平成12年度着手の大学評価の専門委員及び評価員に
 対するアンケート調査の実施について,配付資料9ですが,ご審議願いたい
 と思います。はじめに事務局からご説明願います。

●事務局〈資料説明〉
  先程ご議論いただきましたオーバービューとも関係しますが,二つの趣旨
 があります。一つは,アンケート調査によって先程の平成12年度着手の総
 括に役立てることと,もう一つは,その意見を踏まえて今後の大学評価事業
 の実施面における改善等に役立てるという二つの趣旨で,このアンケート調
 査を実施したいと考えております。専門委員及び評価員の先生方に,それぞ
 れ例に記載してあるような内容について,記述式でご提出をお願いしたいと
 考えております。12月の専門委員会で依頼し,1月末までにご回答をいた
 だきたいと考えております。

○委員長 ただいまご説明いただきましたが,この件について何かご意見等ご
 ざいましたらお願いいたします。
  (意見等なし)
  特に修正等のご意見がなければ,原案のとおりご了承いただいたものとし,
 各専門委員会において,アンケート調査を依頼し,その結果を機構において
 取りまとめていただき,先程ご審議いただいた「評価結果の概要と今後の課
 題(仮称)」に反映させることとしたいと思います。


(7)平成12年度着手の大学評価の評価結果に対する意見の申立ての取扱に
   ついて

○委員長 続きまして,平成12年度着手の大学評価の評価結果に対する意見
 の申立ての取扱についてお諮りしたいと思います。はじめに事務局からご説
 明願います。

●事務局〈資料説明〉
  資料10の意見の申立ての取扱いについて,基本的な方針をご審議いただ
 きたいと思います。4のその他に意見の申立てに関するスケジュールですが,
 来年の1月下旬に評価結果を本委員会でご審議いただき,その評価結果を確
 定する前に各対象機関にそれを通知し,意見の申立てがあるかどうか照会を
 させていただきます。2月末までに意見があれば出していただき,3月下旬
 にその意見について本委員会においてご審議いただき,評価結果を確定しま
 す。
  2の意見の申立ての方法等ですが,対象範囲というのを定めてございます。
 評価結果の記述に際して自己評価書,根拠資料,ヒアリング又は訪問調査で
 聴取した意見の範囲内で,その事実関係から正確性を欠くなどの意見がある
 場合には,意見の申立てができるという内容にしております。後から資料を
 出されても収集がつかないので,このような範囲を設けました。また,平成
 12年度の評価結果が出た後に,各大学等にその内容・方法等について,別
 途意見照会を行いますので,そういうことはこれに含めないでいただきたい
 ということです。
  3の意見の申立てへの対応ですが,基本的には本委員会において審議を行
 った上で確定していただくことになりますが,必要がある場合には,各専門
 委員会に意見を求めることになろうかと思います。本委員会は来年の3月を
 予定しておりますので,実際に出てきた場合には,大学評価委員会の委員長
 及び各専門委員会の主査等と相談させていただきながら進めたいと考えてお
 ります。その提出された意見の申立てについては,それへの対応も含めて,
 評価報告書に両方記載して公表することを考えております。細かいことは1
 月に各大学に通知する際に,その通知の中で具体的に説明することにしてお
 ります。これは基本的な方針ということでご審議いただくわけですが,この
 方針が決まれば,事前に各大学等に,このような形で申立ての取扱をしたい
 ということを通知することを考えております。

○委員長 今のご説明について何かご意見等ございましたらお願いします。2
 のなお書きのところの大学評価の内容・方法等については,具体的にはこれ
 以外のところで何か指摘しているのでしょうか。ここだけでしょうか。

●事務局 ここだけでございます。

○委員長 対象機関にはこれによって通知するわけですか。

●事務局 この件についてご了解が得られれば,1月に本委員会でご審議をい
 ただき,それから意見照会を行いたいと考えております。

○ 3の意見の申立てへの対応の(2)ですが,意見の申立てとそれへの対応
 は,確定した評価結果とともに,評価報告書としてとりまとめた上で公表す
 るという文言の中で,「確定した評価結果」というのは「意見の申立てとそ
 れへの対応」とは独立して確定するのでしょうか。

○委員長 意見の申立てがあった後で確定するのではないでしょうか。

○ そういう意味ですか。そうすると意見の申立てとそれへの対応の結果を踏
 まえて評価結果は変わる可能性があるのでしょうか。

●事務局 変わる可能性もありますし,変わらない可能性もあります。

○ そういう理解でよろしいですか。

○ 意見の申立ての対象範囲で以前から気になっていたのですが,正確性を欠
 くなどの意見がある場合とありますが,評価に正確性というものがそもそも
 存在するのかなという気が正直いたしました。逆に言えば,我々が提出され
 た根拠を読み損なって見ていないだとか,そういう意味での異議申立てに限
 られて,要するに妥当性の判断ではない,妥当性に対しての異議申立てはな
 いと考えてよろしいのでしょうか。

●事務局 それは多分そう考えられないと思います。実は私どもも様々なもの
 が出てくるのではないかと考えておりまして,初めてのことですので,今お
 っしゃられたようなものだけに限らないのではないかと思います。いいかげ
 んな評価だという意見も来るかもしれません。公表しますので,あまり理不
 尽なものはお出しいただけないのではないかと思いますが。しかし,現在進
 行中のものについても様々な意見はありますので,相当なものが来るのでは
 ないかと思っております。なんでも受け取ってしまうということで,その判
 断は本委員会,必要な場合は専門委員会でご検討いただきますが,最終的に
 は本委員会でご検討いただくことになると思います。

○ 私どもの専門委員会は,全学テーマの「教育サービス面における社会貢献」
 ということで,これは大変労力のかかるもので,実は事務局の方も,根拠資
 料を評価と結びつけるのに数字の間違いとかものすごく気にしてチェックは
 しているのですが,やはり誤解があることもあります。評価の根拠を示すわ
 けですから,根拠が間違っておりますと,大変恥ずかしいことですので,そ
 ういったことの意見申立てについては訂正するとしても,ヒアリングの際に
 申し上げたのは,基本線の評価の概要というものを示してあります。これに
 ついてクレームがある場合は今言ってくれと,根拠とかそういうのではなく
 て,評価の骨子については変更の余地はありませんと言ってあるんです。そ
 れは,理解としては本委員会で評価を確定しましたと,確定してから今度は
 大学側へお渡しして意見申立てがある。それで意見申立てがあると,また大
 学評価委員会を開かなくてはいけないと,それはエンドレスになるのでそれ
 はできませんということを各大学のヒアリングのときに申し上げておりま
 す。ですから,ここでの私の理解は,データが間違っているとかそういうの
 はすぐ訂正しなければいけませんが,対応するとしても評価の骨子を基本的
 に変えないで,それに対する意見として大学側から意見を出すということを
 イメージしておるのですが,そういう理解でよろしいのでしょうか。

●事務局 そうなると一番いいと思いますが,なかなかそうはならないのでは
 ないかと予想はしております。

○ 先程,私が質問しましたのは,その点にも関連してるんですね。この意見
 の申立てをわざわざ報告書に添付するということは,意見の申立てのあった
 根拠は,確定する前の評価結果になるわけですね。そうしますと確定した後
 に修正された対応によって,修正後のものしか掲載されていないと,何のた
 めに意見の申立てをやったかということで,わざわざここに添付されますと,
 かえって混乱が起こる可能性もあります。それがあるものですから,ちょっ
 と気になってですね,対応に応じて修正するのであれば,修正した結果につ
 いてあえて意見の申立てを入れてしまいますと,とても奇妙なことが起こる
 ような気がしたものですから,質問したわけでございます。

●事務局 考え方の問題なのですが,今ご指摘がありましたように,この本日
 お配りしました資料10の中にも,実はこの問題意識がございまして,「事
 実関係から正確性を欠く」などという書き方をさせていただいたわけです。
 大きく分けるとこの種の問題は事実誤認の問題を扱っていくことになるので
 はないかと考えています。そうは申しましても実際には様々なものが出てく
 ると思います。しかし,同一の事実あるいは同一の根拠で判断されるものに
 ついては,専門委員会の判断というものが変わらないと考えます。ただ間違
 った事実に基づいて評価されたものは,その事実を訂正することによってな
 にがしかの評価に影響を与えるということはあり得るかと思います。もう一
 つはこの申立ての中身を載せるというのはやはり全体としてその透明性を確
 保するという見地からは必要なのだろうという考えでおります。それについ
 てどう対応したかという結果についても,併せて掲載せざるを得ないだろう。
 最終的にどういう形になるのかイメージがわかない部分もありますが,いず
 れにしても,意見申立てに対応する場合には,こういう形で対応したという
 機構側としての対応結果を書かせていただき,対応できなかったものについ
 ては,なぜできなかったのかということを併せて記載させていただいたもの
 を公表することになると考えております。

○委員長 他に何かございますでしょうか。

○ 今の問題については二つの考え方があると思います。一つは入口をかなり
 狭くする変わりにその入口を通ったものについては意見を受け入れる,もう
 一つは入口を広くする変わりにその申立てについての理解を得るというよう
 な観点で受けとめるということで,必ずしも異議申立てというような形では
 なく,意見というような形で広く受け入れるという二つのやり方があって,
 今回この機構の場合は異議ではなくて意見という形で広く受けとめる。それ
 は必ずしも変えるということではなくて大学側に理解を求める,納得を得る
 という観点で行うのだろうと思います。あまり入口を狭くするのは避けた方
 がいいのではないかと思います。

○委員長 他にいかがですか。

○ 今のご判断と私はまったく逆に捉えてまして,今回のこの問いかけは,す
 ごく狭くして問いかけているのではないでしょうか。要するに,機構の判断
 に対しての意見は違いますよ,むしろ資料の正確性とかそういうものだけを
 問いかけているのであって,納得性のための意見の申立てのレスポンスでは
 ないように基本的には窺っております。ただし,機構は決してその範囲にと
 どまらず,様々な意見が来るでしょうという話を窺ったように思うのですが。

●事務局 確かに二つの考え方があるかと思います。ただ,この趣旨は,どち
 らかというと判断を争うような意見を申し立てられても,実際にそれは対応
 不可能ですので,どういうものがこの対象になるのかを,ある意味では少し
 限定した形で記載させていただいているような書き方になっています。そう
 は言いながら,現実問題としてどうなのかと言いますと,結局,様々なもの
 が結果的には出てきてしまう可能性はこれまた多分にあると思っておりま
 す。ただ,いずれにしても,大学側に通知する文書には,意見申立ての基本
 的な趣旨というのはやはり書かせていただく必要があると考えております。

○委員長 この問題は現段階で様々議論してもどのような可能性があるのかや
 ってみなければ分からないところもありますので,実際に意見の申立てがあ
 った段階で,この問題についてまたご議論いただく中で,基本的な問題をも
 う一辺振り返っていただく必要も出てくるかと思います。

●事務局 その方向でお願いします。

○委員長 他に何かございますでしょうか。

○ 私達企業は,これを日常茶飯事にやっておりまして,部下の評価をする際,
 とことんこの議論をしています。私は正確性という言葉を使ったことがあり
 ません。評価に正確などなく,主観があるだけで,その主観が,お互いに何
 が違うかを納得するのが評価のシステム,要するに納得性の確保それ一点な
 んですね。そしてその違う意見が明らかに記録として残り,私が言うのは,
 2年経ったらどちらが正しいか分かると言いながら部下の評定を低くしてい
 るんですね。そして,私はこう言い,あなたはこう言いましたというのを記
 録に残しておくということなんですね。私は評価はこれしかないと思ってい
 ます。ですから間口を広くして自己評価では最高点を付けたのに,機構の評
 価では非常に低いと,それは両方あるという事実を世の中に知らしめれば,
 そして我々がなぜそういう評価をしたかという根拠をある程度言葉で説明す
 れば今年はそれでいいと思います。あくまでも個人的な意見です。

○委員長 この問題は現段階でいろいろ議論することもできますが,やはり様
 々な申立てが出てきてから,今のご意見も踏まえて対応するべきだと思いま
 す。そういうことで,基本的には原案のとおりご了承いただいたものとして,
 1月下旬の各対象機関への評価結果の通知と意見の申立ての照会を併せて行
 い,3月下旬の評価委員会において評価結果の審議・確定を行うこととした
 いと思います。なお,本取扱いは,できるだけ早期に機構から各対象機関へ
 送付していただき,周知願うこととしたいと思います。


(8)「平成13年度及び平成14年度に着手する大学評価事業実施基本計画」
   の変更について

○委員長 続きまして,平成13年度及び平成14年度に着手する大学評価事
 業実施基本計画の変更についてお諮りしたいと思います。資料11ですが,
 事務局からご説明願います。

●事務局〈資料説明〉
  今年の5月に基本計画をご決定いただいたところですが,結論から申し上
 げますと,平成14年度着手の全学テーマ別評価が2テーマあったわけです
 が,これを「国際的な連携及び交流活動」の1テーマにさせていただきたい
 という提案です。変更の事由のところに書いておりますが,自己評価書提出
 後に各対象機関から意見をいただいたわけですが,テーマ数の減も含め,大
 学等の負担軽減を図って欲しいという意見がかなり多く出されて参りまし
 た。それからもう一つは,平成14年度着手から公立大学も対象とすること
 になっており,公立大学を含めた実施機関数の増が予想され,テーマを一つ
 にさせていただけないかというご提案です。

○委員長 今ご説明いただきました件についてご意見等ございましたらお願い
 します。

○ これは確かに大変な作業ですので,一つにする方がいいなと,評価する側
 から見ても,評価する人を集めるにしても,「教育サービス」等に関わった
 人は,またやってくれと言ったら絶対に断られると思います。ですから,人
 を集めるだけでも大変ではないかと思いますので,二つ並行したら事務局が
 もたないとも思いますので,一つにするのはいいのですが,どちらにするか
 ということに関しては,私は逆の意見を持っています。今まで教育サービス
 も産学連携的なことも実は対外活動の大学マネージメントの評価ということ
 でありまして,やはりこの全学テーマというのは,大学のマネージメントが
 どう行われているかというのが色濃く出るところで,各分野の評価でもない。
 そういう意味から言うと,対外的な連携の在り方のマネージメントが二つあ
 ったとしたら,対内的な,学内的なマネージメントの在り方も大きな柱であ
 りまして,そういう意味で言うと,学生支援というのは,大学によってどの
 くらい行き届いて大学生あるいは留学生の面倒を見てるかということが,ま
 た別のマネージメントだと思います。ですから,連携という観点からのマネ
 ージメントだけではないと思いますので,いろんなことを聞いてみるという
 面で言えば,私の感覚とすれば,学内的なマネージメントのここで言う「学
 生支援」を選んだ方がいいと思うのですが,いかがでしょうか。

○委員長 今のご意見について機構の方ではどうお考えでしょうか。

●事務局 今のような視点では機構では議論は致しておりませんでした。ただ
 私個人の意見としては,学生支援にも様々なものがあります。創設準備委員
 会でこのテーマを出したときも,「支援」の解釈が様々あるということで,
 その辺は時間がかかるということから,一応候補としてあげましたが,今回
 はもう一つの対外的なマネージメントというところから目指していただここ
 うと。いずれにしても「学生支援」というのも非常に大事ですから,機構の
 中でもどういうことを聞いていくのか少し考えてやりたいと思っております
 ので,そういうことでよろしければ,「国際的な連携及び交流活動」の方を
 選ばせていただければと思います。「学生支援」の方はちょっとまだ消化不
 十分というところもありますので,よろしくお願いします。

○委員長 よろしいでしょうか。

○ 結構でございます。

○委員長 よろしいでしょうか。特に修正のご意見がなければ,原案のとおり
 了承いただいたものとし,「平成13年度及び平成14年度に着手する大学
 評価事業実施基本計画」の一部を変更し,平成14年度着手の全学テーマ別
 評価は,「国際的な連携及び交流活動(仮称)」の1テーマを実施すること
 としたいと思います。なお,本取扱は,できるだけ早期に機構から各対象機
 関へ周知願うこととしたいと思います。また,このことを含め,改めて「平
 成14年度に着手する大学評価事業実施基本計画」についてご審議いただく
 予定としておりますので,よろしくお願い致します。

6.その他

○委員長 その他に何かございますでしょうか。本日の議題は以上になります
 が,次回は1月25日(金)14時から開催することとしていますのでよろ
 しくお願いします。
  それでは,本日の大学評価委員会は閉会いたします。御協力ありがとうご
 ざいました。

                                 以上

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