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                        第15回大学評価委員会議事録

1 日   時  平成14年8月1日(木)15:00〜17:00

2 場   所  KKRホテル東京11階 「丹頂の間」

3 出 席 者
 (委   員)青山(佳),青山(善),阿部,小野田,加藤,岸,後藤,
        小林,佐藤,シェパード,清水,鈴木(清),舘,田中,
                徳田,外村,中島,マルクス,山野井,山本,吉田の各委員
 (事 務 局)木村機構長,荒船副機構長,福島副機構長,山本管理部長,
        安間評価事業部長,?橋総務課長,小山会計課長,
                岡松情報課長,青島企画主幹,加藤企画主幹,
        中野評価第2課長,徳田評価第3課長 他

4 挨 拶 等
 大学評価委員会開催にあたり,木村機構長から挨拶があり,続いて委員並び
に本機構職員の紹介があった。

5 委員長及び副委員長選出
 委員の互選により,委員長として阿部委員を,副委員長として外村委員を選
出した。

6 前回の議事録の確認
前回の議事録を確定版として配付した。

7 議   題
 (1)大学評価委員会の今後の審議の進め方について
 (2)平成12年度着手の大学評価に関する意見とその対応について
 (3)平成13年度着手の自己評価の方法等に関する対象機関への意見照
   会について
 (4)平成14年度に着手する大学評価の内容・方法等について

8 議   事

○委員長 それでは,ただいまから第15回大学評価委員会を開催します。

(1)大学評価委員会の今後の審議の進め方について

○委員長 はじめに,大学評価委員会の今後の審議の進め方について,事務局
からご説明願います。

●事務局<資料説明>
 資料3です。それと併せまして参考資料1〜3もご覧いただきたいと思いま
す。すでに委員の皆様方にはご案内のこととは存じますが,本日のこの会議は,
いわゆる第2期の大学評価委員会の第1回目ということでもございますので,
この時間をお借りいたしまして,機構の設立の経緯でございますとか,評価の
概要を含めまして今後の審議の進め方等について,概略をまずご説明させてい
ただきたいと思います。
 まず参考資料1をご覧いただきたいと思います。当機構で行っております評
価事業の概要につきましては,法令等の規定に基づいているところでございま
す。まず1番上,設置法をご覧いただきたいと思いますが,冒頭の機構長の挨
拶にありましたとおり,国立学校設置法に基づいてこの機構は設立されており
ますが,特に第9条の4をご覧いただきたいと思います。「大学等(大学及び
大学共同利用機関等をいう。)」となっておりますが,法律上大学等といって
おる関係上,ここには国公私立,それから短期大学や大学,大学院も含めて全
て大学に含まれるわけでございます。ただ一方でその下の施行規則−2段目で
ございます−その1番左端をご覧いただきたいと思います。附則というものが
ございます。そこに「当分の間,私立大学に係る国立学校設置法第9条の4第
1項第1号に規定する評価を行わないものとする。」という例外規定がござい
ます。続きまして,今の2段目をご覧いただきたいと思いますが,この機構で
行っています評価,基本的な点をいくつか法令の規定に基づきましてご紹介を
させていただきたいと思います。まず,第52条の2でございますが,機構の
評価は,ここにございますとおり,3つの区分により行われております。一,
二,三と列記してございますが,52条の2第1号で全学的な事項に関する評
価,2番目が教育活動等の状況についての評価,そして3番目が研究活動等の
状況についての評価,この3つの区分について評価を行うこととしているとこ
ろでございます。また,次の52条の3をご覧いただきたいと思います。当評
価につきましてはそこにございますとおり,大学等の設置者の要請を待って行
うということになっております。また,この評価の実施の方法でございます。
52条の4をご覧いただきたいと思いますが,大学評価・学位授与機構は大学
等が自ら行う評価結果について分析し,機構が行う評価の前提といたしまして,
各対象機関,大学等が行います自己評価書を提出いただき,その中身について
調査・分析を行うということでございます。また,調査結果の公表に先立ちま
しては,52条の5をご覧いただきたいと思いますが,最後から2行目でござ
います。「あらかじめ当該大学等に意見の申立の機会を付与するものとする」
ということになっております。こういった法令上の規定に基づきまして,評価
事業を行っているものでございます。
 こういった規定が制定されました経緯について,参考資料2をご覧いただき
たいと思います。これも皆様方にご案内のとおりでございますが,機構長のご
挨拶にもありました,平成10年10月に大学審議会の答申が出されました。
「21世紀の大学像と今後の改革方策について」の答申でございます。その中
でのキーワードとして今後のあるべき姿といたしまして,「競争的環境の中で
個性輝く大学づくり」という方針が出されたわけでございます。それを具体化
する方策といたしまして,4つの項目が提言されました。<教育・研究の質の
向上>でございますとか,<大学の自立性の確保>又は<組織・運営体制の整
備>といった項目が提言されたわけでございますが,それに並びまして<多元
的な評価システムの確立>ということが提言されたわけでございます。この提
言を受けまして,その下にございますとおり,平成11年4月から約1年に渡
りまして,「大学評価機関創設準備委員会」が設置され,そこで多大な議論を
いただき,これらの議論の成果を踏まえまして,平成12年3月に国立学校設
置法が改正されたということでございます。
 続きまして参考資料3をご覧いただきたいと思います。これまで行っており
ます大学評価のプロセスについて概略を図示してございます。大体のプロセス
につきましては,1番〜4番までに書いてあるような内容でございます。まず,
当評価委員会におきまして,当該年度における評価の内容・方法等についてご
検討いただく。それを対象機関にご連絡申し上げまして,対象機関の方で先程
もご案内申し上げましたとおり自己評価を実施していただきます。その提出し
ていただいた自己評価書について具体的な評価作業を進めていただく。そして,
その評価原案を当評価委員会にご提出いただきまして,そこで評価結果を一端
確定していただきます。ここでは最終的な確定ではなく,その前の段階でござ
いますが,それを対象機関に一端お返しし,通知をいたしまして中身について
確認いただき,意見の申立をお受けする。その結果をまた当評価委員会でご議
論いただきまして最終的に確定いたしましたものを,各対象機関,設置者に提
供いたしますとともに,社会に公表する流れとなっております。この1番〜4
番までのプロセスでございますが,その下のスケジュールにございますとおり,
だいたい約1年半くらいのサイクルで進んでございます。当然,当該年度にお
きましては前年度からの繰越の作業と,それから当該年度に新たに開始する作
業,2つの作業を同時並行に進めていただくことになってございます。これを
まず念頭においていただきまして,今後の審議の進め方,資料3をご覧いただ
きたいと思います。この資料3の右側に平成13年度着手,平成14年度着手
とございますが,今申し上げましたとおり,前年度から繰り越してと申します
か,前年度から引き続いて行っておりますもの,それから今年度から行ってお
りますものが並存しますので,機構といたしましては,それぞれを開始年度を
起点といたしまして,着手という言葉で整理をしてございますので,平成13
年度着手というものが昨年度から引き続き作業を継続しているものでございま
す。左側には大学評価委員会の今後のスケジュール,開催時期の大体の目安も
含めて記載させていただいておりますが,ご覧のとおり評価委員会の中身とい
たしましては2つのご検討をそれぞれいただくことになります。具体的に申し
上げますと今回お集まりいただいております8月1日(第15回)でございま
すが,これにつきましては13年度着手の意見照会についてご議論いただくと
ともに,14年度着手−今年度から新しく始まるもの−につきまして具体的な
内容についてご審議をいただくというものでございます。それから10月にな
りますが,これにつきましては主に右端にあります,14年度着手,即ち今年
度からスタートいたします評価内容につきまして具体的なご審議をいただくこ
とになります。また12月中・下旬に開催を予定しております評価委員会,こ
こでも14年度着手分につきまして具体的な内容・方法等についてご審議いた
だくこととしてございます。年が明けまして平成15年1月でございますが,
それまでの間,8月〜12月までの間につきましては,各専門委員会で個別的
に具体的な評価作業をしていただくわけでございますので,その案がまとまっ
てまいります。その原案が当評価委員会に提出されますので,15年1月につ
きましてはここにございますとおり,平成13年度着手,これについての評価
結果,意見申立の照会について等ご審議いただくことになります。そして今年
度末,来年の3月でございますが,そこでは最終的な13年度着手の評価結果
について,また,意見申立について,それらの対応についてご審議をいただく
という運びとなっております。また,右側,平成13年度着手並びに14年度
着手のところにいくつか細かい項目がございます。これは当評価委員会が直接
関わる作業というわけではございませんが,それぞれの年度におきます,評価
作業としての代表的な作業,内容を整理しているものでございます。こういっ
た流れに基づきまして,今後先生方にご審議をいただきたいと思っております
ので,よろしくお願いいたしたいと思います。

○委員長 ただいまご説明のありました大学評価委員会の今後の審議の進め方
についてご意見,ご質問等があれば伺いたいと思います。
 また,資料3にありますとおり,8月から10月,12月,15年1月,3
月と大学評価委員会の今後の予定とそこで何が行われるかということについて
ご説明いただいたわけですが,その他全体について何かご質問等があれば伺い
たいと思います。

○ 参考資料3の2のスケジュールのところで平成15年度着手については何
も触れられていないのですが,その辺はどのようなご予定になっているのでし
ょうか。場合によってはこの評価委員会自体が関与してくるスケジュールにな
るかと思うのですが。

●事務局 
  参考資料3をご覧いただきたいと思います。当初機構といたしましては,
そこに実施計画とし てお示ししておりますとおり,平成12年度,13年度,
14年度は段階的な試行期間として位置付けてございまして,この間で評価手
法の確立ですとか,対象機関との様々な連絡を取る こと等を予定しておりま
す。その結果,平成15年度から3年間の実績を踏まえて本格的に実施という
計画をたてたわけでございますが,冒頭の機構長からの挨拶にもございました
が,近年,大学を取り巻く環境が大きく変わってきております。その中で評価
機構が行う評価の在り方自体についても検討が必要になってきているものです
から,当初の計画どおりに平成15年度から,この3年間のものをそのまま踏
襲した形で15年度に進めるのは難しいのではないかという判断でございまし
て,15年度以降の方向につきましては検討していきたいということでござい
ます。

○ 最後にお話しのありました,その検討自体はこの評価委員会は主となり関
与するのかどうか分からなかったのですが。

●事務局 
 それは先程の法令の規定にございますとおり,この評価委員会は大学評価に
関する事項を審議するという非常に包括的な規定となってございます。評価に
関することにつきましてはこの評価委員会においてご議論いただかなければな
りませんので,15年度以降の評価の在り方等につきましても,いろいろと先
生方のご支援をいただくことが多々あろうかと思いますので,その点どうぞよ
ろしくお願いいたします。

●事務局 
 少々補足をさせていただきます。ただいまご説明いたしましたように当初は
15年度から本格実施ということで準備を進めておりました。しかしながら,
先程から申し上げておりますように,16年度から国立大学が独立行政法人化
するということで,文科省の委員会の出しました, 独立行政法人化に向けて
の方針の案に機構の評価のやり方を変えることがあり得るという記述が出てお
ります。当然独立行政法人化いたしますと,国立大学評価委員会というものが
できますが,99大学全てについてその評価委員会が研究・教育の面での評価
するのは難しいであろうということで,私どもの機構が研究・教育部分を担当
することになるのではないかと予想しております。文科省の方では他にもロー
スクールでありますとか,その他問題を抱えておりまして必ずしも検討が進ん
でいない状況でございますので,機構としてどのように独立行政法人化した後
の評価を進めていくかを内部的に検討いたしております。これは,本来内部的
に検討する問題ではない非常に大きな問題でありますが,私どもの方で,まず,
あるべき姿を検討して,文科省とすり合わせをして,最終的な姿に持っていこ
うということを考えております。正直申し上げて,委員からご指摘の15年度
以降何をするのかということについて今のところ暗中模索の状況でございます。
15年度から本格実施するということで人員配置がされておりますので,仮に
15年度本格実施の評価を行わないということになれば,何か別のことを考え
なければならないということになります。何をするかということを現在検討中
でございまして,文科省とすり合わせが出来次第,それを当評価委員会にお諮
りしたいと考えております。

○委員長 何か他にご質問等があれば伺いたいと思います。
  (質問等なし)
 特にご異論がなければ当面は原案にあるスケジュールに沿って当委員会の審
議を進めていくこととなりますので,ご承知おきください。
 なお,開催日時等の詳細については,事務局よりご連絡しますので,よろし
くお願いいたします。


(2)平成12年度着手の大学評価に関する意見とその対応について

○委員長 続きまして,平成12年度着手の大学評価に関する意見とその対応
について,審議することとしますが,はじめに事務局からご説明願います。

●事務局<資料説明>
 配付資料4−1並びに4−2です。実は前回の第14回目の委員会にもお諮
りをした案件でございます。しかしながら冒頭にもご説明いたしましたとおり,
第2期の第1回目の委員会でございますので,前回と重複する部分もございま
すが,資料を作成いたしました経緯も含めまして改めてご説明を申し上げたい
と思います。
 資料4−1でございますが,この資料は,平成12年度第1回目に機構が出
しました,平成12年度着手の評価,この対象校に対しまして評価が終わった
段階でアンケート調査,意見の照会を4月30日までということで各対象機関
に対して意見の照会をしたものでございます。それを取りまとめたものが,こ
の4−1の資料でございます。具体的にいただきました意見につきましては参
考資料4にそれぞれ綴ってございますので,それをご覧いただきたいと思いま
すが,前回の会議ではいただいたご意見をそれぞれ項目別に整理をいたしまし
て,大体の傾向でございますとか,主な意見をご紹介申し上げたところでござ
います。その後,事務局の方でそれぞれの意見について対応案,対応方針を整
理いたしまして,本委員会でお諮りをすると,前回の委員会ではご説明申し上
げたところでございます。そこで機構の方といたしましてそれぞれの意見に対
してどのように評価事業に反映させるかという点から対応案の検討を進めてい
たわけでございますが,実際にいろいろと対応内容を整理してまいりましたと
ころ,今回いただいた意見については,意見をいただく前から既に機構が対応
を施している事柄ですとか,逆に直ちには対応できない事柄や機構のみでは対
応できない事柄等,いろいろなところで回答が混在している状況が出てまいり
ました。また,一方でそれぞれの項目の中ににおきましても,他の項目と同時
の回答が繰り返されていることが出てまいりましたものですから,こういった
状況を踏まえまして,今回整理の仕方を再検討いたしまして,資料4−1のは
じめにのところをご覧いただきたいと思いますが,その中程にございますとお
り,4つの区分?,?,?,?と区分してございますが,<今回の評価につい
て肯定的なご意見をいただいたもの>,<平成13年度,14年度着手分の評
価で改善を施しているもの>また,<評価の内容・方法等について必ずしも対
象機関の方で十分なご理解をいただいていない>,私どもの方からもう少し説
明を差し上げることが必要であると判断したもの,その他,<法令等の制約に
より,機構側では対応等が不可能なもの>の4つの項目に整理いたしまして,
まとめた方が分かりやすく,機構の評価の現状等についてご理解いただけるの
ではないかという形で取りまとめたものでございます。ちなみにこの下にござ
いますが,ご照会いたしました対象校は表に整理したとおりでございます。評
価対象機関,全112機関に照会いたしまして回答は67機関からいただいて
おります。その他に関係団体,10団体にも同様の照会をいたしまして,2団
体からご意見をいただいております。これを整理いたしまして,4−1にまと
めましたが,この中にまとめております意見の総数は全体といたしまして52
件ございます。1番の肯定的な意見としていただいたものについては省いてお
りますが,?,?,?としてまとめたものが,52件であり,内容を簡単にご
紹介いたしますと,?の項目,平成13年度,14年度着手分の評価で改善を
施しているものが26件ございます。?の項目,評価の内容・方法等について
より明確な説明が必要と判断したものが18件,その他が8件ございます。目
次にはそれぞれの質問を列記してございます。1ページ目からそれぞれのいた
だいた質問について1問1答形式で回答を整理しておるところでございます。
この中の主な意見,どのような意見があるかについて簡単にご紹介させていた
だきたいと思いますが,資料4−2をご覧いただきたいと思います。この資料
も,前回の本委員会でもご提示をさせていただきました資料でございまして,
各機関からいただきました意見の中で,主な意見について整理させていただい
たものでございます。これにどのように回答しているかということを簡単にご
紹介させていただきたいと思います。まず1.(1)「評価者の研修の充実」
に関するものでございます。そこには2つのご意見を列記させていただいてお
りますが,これらにつきましては4−1の資料でございますが,4ページ目の
問8をご覧いただきたいと思います。そこに両方併せました問として,整理さ
せていただきまして,機構としての回答を掲載しております。申し遅れました
が今回の問を立てるにあたりましては,元々対象機関に意見を照会するにあた
りまして,これらの意見を外に公表するということを予めお断りをしてござい
ませんでした。そういった観点から,いただいた意見をそのまま公表するとい
うことについては問題があるのではないかということから,いくつかの意見を
私どもの方で整理,まとめさせていただきまして,独自の問として整理させて
いただいております。続きまして資料4−2,1.(2)でございますが,「
評価基準の明確化」,ここには2つのご意見を紹介しておりますが,これにつ
きましては2ページ目の問2に整理をさせていただいております。評価基準の
確立につきましても整理し,まとめさせていただいております。また,1.(
3)「作業負担の軽減」,併せて「効率的な自己評価方法を検討」するという
ことにつきましては,3ページ目の問4にまとめさせていただいております。
続きまして「意見の申立」についてご意見を多数頂戴しております。資料4−
2の2でございますが,これに関します回答といたしましては10ページ目で
ございます。問31にいただいた意見を整理させていただきまして,私どもか
らの回答をまとめさせていただいております。続きまして評価結果の公表につ
いてでございます。ここでは2つのご意見をいただいておりますが,まず1つ
目,「評価結果とともに大学等の自己評価結果も公表すべき」というご意見を
いただいておりましたが,これにつきましては同じく10ページ目の問32に
整理をさせていただきました。他方,「評価結果の公表にあたって,相対評価
と誤解されることがないよう報道関係者に趣旨を十分周知してほしい」という
ご意見を多数いただいたわけでございますが,これにつきましては4ページ目
でございます。問9に整理をさせていただいております。なお,その他の項目
として,ここには4つの項目を掲載してございますが,まず1点目,大変有意
義だったというご意見をいくつかいただいているわけでございますが,これに
つきましては先程からご紹介しておりますとおり,?の1ページ目にご意見を
列記させていただくとともに,機構としての考え方を整理させていただきまし
た。また,その他の2項目でございますが,「第三者による検証が必要」であ
るというご意見につきましては15ページ目の問52に整理をさせていただい
ております。また,「大学の自己評価期間が大学の繁忙期と重なるのでスケジ
ュールを検討されたい」といったご意見ですが,スケジュール関係につきまし
ては14ページ目の問49に整理をしてございます。また,適切な評価を行う
ためには,「評価体制の充実が必要」であるというご意見につきましては15
ページになりますが,問51に整理をさせていただいております。
 この整理の仕方,内容等につきましてご審議をいただきたいと思いますが,
何分にも本資料で申し上げました意見,並びにその機構の対応の内容について
も逐一,本日の限られた審議時間の中でご覧いただき,ご意見をいただくこと
は大変困難であることは重々承知をいたしております。そこで大変恐縮ではご
ざいますが,この資料につきましては8月9日までにご覧をいただき,ご意見
がございましたらお寄せいただければと思います。本日につきましては許され
た時間の中で全般的な事柄,構成でございますとか,その他全般的なご意見や
ご覧いただいた上でのお気づきの点についてご質問やご意見をいただければと
思っております。なお,その後の予定でございますが,皆様方からいただきま
したご意見等を踏まえて,改めて整理をさせていただいた上で,委員長にもお
諮りをした上で,決定をさせていただき,出来れば8月の中旬,8月13日頃
に各大学にお送りするとともに,この内容につきましては,当機構のホームペ
ージにも掲載する予定としておりますので,その点ご承知おきいただければと
思います。

○委員長 平成12年度着手の評価だけではなく,これから様々な評価が行わ
れるわけですが,その際に機構から膨大な書類が送られてまいります。これに
ついては既に第1期の委員は十分ご承知かと思いますが,これから委員になら
れた方には,例えば,4−1の資料というのはこの2年間何が行われてきたか
ということを非常に手際良くまとめたものということが言えると思います。そ
の意味では他の資料もご覧いただきたいわけですが,4−1の資料をまず読ん
でいただきますと,大学との関係,つまり評価委員会,評価をする側との関係
がどういう状況になっているかが一目で分かるようになっておりますので,こ
れを読んでいただいて,それについてご意見があれば,先程ご説明がありまし
たとおり,8月9日までに事務局にお寄せいただきたいと思いますので,本日
もし既にご覧なって何かご意見があればお願いしたいと思います。

○ 問題提起に対する回答がございますが,これはやり取りを何回やってもキ
リがないことですけれども,例えば資料4−1の10ページの問31,再度の
申立制度や複数回やり取りが出来るようにしてほしいという意見がございま
す。これを私はそのまま聴く必要はないと思いますけれども,ポイントは,先
程委員が申し上げましたように,進歩していく必要があると思います。トライ
アルなイメージが強いですから。その観点に立ったときにこの1回の回答で良
いのかどうかという判断が,テーマによってはあるいはもう1回というケース
が必要ではないかという気がするのですが,キリがない話なのでどこかで切ら
なければならないのですが,その点いかがでしょうか。

●事務局 
 それぞれの分野,専門委員会等でいろいろと具体的な方針についてはご審議
いただく必要があろうかと思いますが,私どもの今回の整理にあたりましては,
いただきましたご意見自身が,何回かやり取りすべきというよりも,ここでは
大学側が十分納得できるような対応方策を検討してほしいというところに主眼
があると理解しておるところでございます。そこでこの回答につきましても中
程でございますけれども,ヒアリングにおいて事前に書面調査段階の評価案を
示すことやいろいろな手段を講じまして申立の前の段階から大学側とさまざま
な形での調整と言いますか,連絡を取り合うという手はずを取りまして,結果
的に大学側と納得できるような形に持っていく整理をさせていただいておりま
すが,ただいま委員からご指摘がございましたように分野によってはいくつか
の対応があるかもしれません。それにつきましては専門委員会の方でもご審議
いただきたいと思います。

○委員長 他に何かございませんか。
  (質問等なし)
 それでは,他の議題もありますので,後日お気づきの点やご意見等があれば,
8月9日までに事務局までお寄せいただきたいと思います。なお,その場合の
取扱いについては,基本的に機構にお任せいただきたいと思いますが,機構で
判断しがたい場合はその修正案を含めて委員長に一任願いたいと思います。


(3)平成13年度着手の自己評価の方法等に関する対象機関への意見照会に
ついて

○委員長 続きまして,平成13年度着手の自己評価の方法等に関する対象機
関への意見照会について,はじめに事務局からご説明願います。

●事務局<資料説明>
 資料5です。先程平成12年度着手の評価が終わりました段階での対象機関
からの意見に対します対応についてお諮りをしたところでございますが,次に
お諮りいたしますものは昨日を締め切りとして自己評価書の提出を各対象機関
へお願いしておりました。その平成13年度着手,昨年度から続いております
評価,自己評価書の提出が終わりました段階を踏まえての各対象機関に対しま
す意見照会でございます。これにつきましては平成12年度着手分につきまし
ても同様の作業を行っておりますが,今回,各対象機関で自己評価が終わりま
した時期を捉えまして,その過程におきましての意見等をご照会申し上げるも
のでございます。項目としてお尋ねしているものは2点ございます。まず1点
目でございますが,全般的な事項,特に私どもの方でこういったことについて
という項目を立ててございませんので,各対象機関,大学等でお気づきになっ
たところを,ご自由にお書きいただくということが1点でございます。またそ
の下にございます参考資料をご覧いただきたいと思います。これまでにも委員
の方からご指摘がございましたが,発展する,進化する評価ということで,こ
れまでにも機構としてさまざまな改善を図ってきたところでございます。平成
12年度から13年度の評価につきましても4ページ目以降の参考資料にお示
ししておるような,いくつかの変更をしてございます。これを踏まえた自己評
価をお願いしているわけでございますが,こういった変更点につきましても,
何かご意見があればご議論いただきたいというお願いをしてございます。また,
表紙にお戻りいただきたいと思いますが,今回この意見照会につきましては,
とりわけ各対象機関で思いがまだ熱いうちということで,8月30日までにご
回答いただくという形にしておりますが,特にこの際今までと違いますのは,
いただきましたご意見につきましては,提出機関名も含めましてそのままホー
ムページ等へ掲載させていただきまして,こういったご意見を頂戴したという
ことを広く公開させていただくことを予定しておるところでございます。なお,
後ろの3枚でございますが,今後の評価作業スケジュールにつきまして各対象
機関に参考として付けているものでございます。なお,先程冒頭の議題,資料
3でもご紹介いたしましたとおり,いただきましたご意見,ご照会しましたご
意見の結果につきましては10月に開催される予定であります本委員会に中身
をご報告いたしますとともに,ご検討いただきたいと思っておりますので,併
せてご承知おきいただきたいと思います。

○委員長 ただいまご説明のありました評価対象機関への意見照会についてご
意見,ご質問等があれば伺いたいと思います。
  (意見等なし)
 特にご異論がなければ原案のとおり対象機関へ意見を照会することとしたい
と思います。


(4)平成14年度に着手する大学評価の内容・方法等について

○委員長 続きまして,平成14年度に着手する大学評価の内容・方法等につ
いて,事務局からご説明願います。

●事務局<資料説明>
 配付資料6−1並びに6−2です。この議題につきましても前回当委員会に
1度お諮りしたものでございますが,改めてお諮りをするものでございます。
つきましては前回とご説明が重複する点が多々あろうかと思いますが,ご了承
いただきたいと思います。前回の会議の時にもご案内いたしましたが,今後平
成14年度に着手する大学評価につきまして,その具体的な内容・方法等につ
いて取りまとめをいただくものでございます。この6−1の資料の作成にあた
りましては,毎年作成しております「内容・方法等について」を改訂する形を
取っておりますので,「平成13年度に着手する大学評価の内容・方法等につ
いて」,これを基に基礎事項の整理を行っております。その主な変更点でござ
いますが,6−2の資料をご覧いただきたいと思います。13年度着手の内容
・方法等についてから14年度の案についての変更点を9点ほど整理をいたし
ましたので,これと6−1の資料を併せてご覧いただきたいと思います。まず,
ここに記載されておりますもの以外でございますが,当然のことながら14年
度着手ということでございますので13年度の評価とテーマでございますとか
分野が異なっております。従いまして表紙の全学テーマ別評価のテーマの内容
でございますとか,分野別教育評価,研究評価の分野をそれぞれ変更してござ
います。
 続きまして6−1の資料の2ページ目をご覧いただきたいと思います。そこ
に表をご覧いただけると思いますが,全学テーマ別評価の評価項目,中程の項
目でございます。この評価項目を平成14年度着手のテーマに合わせまして設
定をし直してございます。全学テーマ別評価の評価項目につきましては,機構
が行う評価の基本的な評価項目として設定してございます,<目的及び目標を
達成するための取組>,<取組の達成状況>,<改善のための取組>という3
つの項目を基本といたしまして,それぞれのテーマの特性に応じてその都度設
定をしておるところでございます。今回,平成14年度着手のテーマでござい
ます,国際的な連携及び交流活動ということを踏まえまして,評価項目をここ
にご覧いただいておりますとおり,3つの項目,<実施体制及び活動>,<活
動の実績>,<改善のための取組>といった項目に設定をしておるところでご
ざいます。
 2番目の項目でございますが,同じ表の右側の下,評価手法の1番下をご覧
いただきたいと思います。総合科学でございますが,分野別研究評価は書面調
査及び訪問調査により実施としてございます。分野別研究評価につきましては
書面調査とヒアリング,この2つを基本として評価を行うこととしております
が,総合科学につきましては,書面調査と訪問調査を行います。分野別教育評
価と同一の機関を対象としております関係上,ヒアリングではなく,訪問調査
により行うということを明記しております。
 続きまして同じ2ページ目の2の(1)でございます。目的及び目標の「整
理」として記載してございます。ご覧のとおり機構が行います評価は大学等の
個性ですとか特色が十二分に発揮できますよう,大学等が有しております目的
及び目標に即して行うこととしておりますが,従来この目的及び目標に関する
記述が大学等が設定するという記述になっておりました。その結果,各対象機
関の方ではそれぞれ目的や目標を恣意的に高くしたり低くしたりするのではな
いかといった誤解があったわけでございます。そういったことを踏まえまして,
この目的及び目標というものについては既に行ってきている活動に対して有す
るいくらかの課題を踏まえて機構の評価の枠組みにおける目的及び目標として
改めて整理するものである,ということを明確にする趣旨から,そこにござい
ますとおり「研究活動に関し大学が有する目的及び目標に即して行う」と,ま
た,下にございますが「明確かつ具体的に整理されている」といったような形
で記述を整理したわけでございます。
 続いての項目は6−2の最後の項目でございますが,事前調査に関する項目
でございます。具体的には3ページ目の2の(3)1番上のカッコのところで
ございますが,目的及び目標に関する事前調査は目的及び目標に即した評価を
行う上で重要なものでございます。これは明確かつ具体的な目的及び目標の整
理に役立てることを目的として実施するものでございます。そこで,今般,目
的及び目標に即した評価に関連づけて,ここに説明を加えたものでございまし
て,従来は後ろの方,6ページでございますが,評価のプロセスのところに関
連規定をおいておりましたものを,今申し上げましたことから前に整理をさせ
ていただいたものでございます。
 続いては4ページ目の?の(1)でございます。設置者から要請のあった大
学等を対象とすることを明示してございます。2行目に記載しておりますが,
これまでの12年度及び13年度の評価では対象機関が大学並びに大学共同利
用機関,とりわけ国立大学でございました。従いまして設置者につきましては,
文部科学省,国1つであったわけでございましたが,平成14年度からは新た
に公立大学が評価の対象となりますことから,設置者も多様となります。こう
いったことを踏まえまして,法令に基づきまして設置者の要請を受けた大学等
を評価対象とすることを明示したところでございます。
 続いて,4ページ目の1番下の(1)大学評価委員会委員等の決定方法の明
示でございます。評価担当者の選考方法を示すことは,評価の透明性を確保す
る上で重要な要素であり,また,大学等からも選考方法の開示を望む意見があ
ること等を踏まえまして,評価委員会の委員や専門委員並びに評価員の決定方
法につきまして,規定をつけたものでございます。なお,これにつきましては
後程ご紹介いたしますが,前回の会議で委員の方からご指摘がございましたの
で,それを踏まえまして,修文を施しております。
 続きまして6ページ目でございます。フローチャートをご覧いただけると思
いますが,評価のプロセスに沿いましたプロセス図として整理してございます。
自己評価に対しまして事前調査の説明,?の項目の後段の説明でございますが,
事前調査の説明を加えますとともに,意見の申立に関する説明を?として新た
に設けることで,実際の評価の流れに沿った評価のプロセスとして整理してご
ざいます。また,それぞれの右側の説明でございますが,従来は文章として記
載しておりましたものを項目ごとに整理をし,箇条書きに並べてございます。
また,左側のそれぞれの枠でございますが,左上に実施時期を記載いたしまし
て,各対象機関に目安としていただくことを想定しております。
 続いてでございますが,第2章関係でございます。具体的には8ページ,1
0ページ,13ページのそれぞれ「2」,対象大学等のところに関係するわけ
でございますが,当然のことながら対象機関に公立大学が追加されてまいりま
すので,8ページ目でございます全学テーマ別評価,10ページ目でございま
す分野別教育評価,13ページ目でございます分野別研究評価,それぞれにお
きまして,公立大学を対象として評価を行うため,対象機関に公立大学を明記
してございます。
 最後でございますが,18ページをご覧いただきたいと思います。用語の解
説のところでございます。その1番上でございます。この機構の評価につきま
してはこの試行期間中に大学評価機関創設準備委員会の報告書の中でご指摘が
ありました,9つの学問分野,これについて評価を実施することになっていた
わけでございます。そのうち,平成14年度に着手する学問分野といたしまし
ては,総合科学・特定領域等というものが該当するわけでございますが,今般,
その中で総合科学の学問分野についてのみ実施するということにしておる関係
上,但し書きをしておるところでございます。13年度の内容・方法等につい
てからの変更点は以上でございます。
 また,その後,前回の委員会にお諮りいたしましたところ,委員から何点か
についてご指摘がございました。それを踏まえまして,修文しておる点がござ
いまして,その点をご紹介いたします。まず,2ページ目でございます。2の
(1)にございますが,「目的及び目標が・・・」となっております。これに
ついては当初,目的及び目標の表現の仕方を整理したわけでございますが,整
理したために却って,「てにをは」を含めて文章の並びがおかしくなったとい
うご指摘がございましたものですから,全体的な整理をいたしまして「目的及
び目標は」という部分を前に移動いたしまして,文書の整理をいたしました。
同様に3ページ目でございます。(3)でございますが,事前調査に関する規
定がございます。これにつきましても当初はこの全文が,1つの文章として記
載しておりましたので,なかなか理解しにくいといったご指摘がございました
ものですから,十分とはいえないかもしれませんが,文章を区切りまして,少
しでも分かりやすくしたものでございます。また,4ページ目でございます。
先程もご紹介いたしましたが,評価委員の選考等に関する規定でございます。
委員からのご指摘に加えまして,「等」という表現ですと,ここに列記してお
ります,関係団体,学協会,経済団体それに類似のものしか,想定されないと
いうことがありましたものですから,それを含めてもっと幅広い観点からとい
うことを含めて「はじめ」という語を加え修文をしてございます。それから1
5ページ目でございます。これはご指摘があったわけではありませんが,中身
として整理をしてございます。いくつか棒線で消してございます。研究内容及
び水準の項目でございますが,その中で内容面の判定について具体的な4段階
の判定方法についてお示ししてございます。それぞれの項目,「極めて高い」,
「高い」,「相応」,「低い」,という中身についてカッコの中で説明しては
ございますが,カッコの中をご覧いただくとお分かりかと思います。ほとんど
記載している中身が同じでございまして,カッコで説明している意味がないの
ではないか,かえって混乱を生じさせるのではないかということから,カッコ
書きにつきましては削除させていただきました。下の研究の社会的効果につき
ましても同様の修文をさせていただきました。また最後でございますが,17
ページ目でございます。ヒアリングや訪問調査につきましては,対象を明示す
るとともに,1番下でございます,先程も委員からご指摘がございました,1
5年度以降につきまして環境の大きな変化等もございましたものですから,平
成15年度から本格実施に向けてということについて,必ずしもはっきりとご
説明できないところもあるものですし,とりわけ9分野というところに記載す
るということの適否ということもございますものですから,ここにつきまして
は削除させていただいております。なお,1点恐縮でございます。表紙に戻っ
ていただきたいと思いますが,従来,この内容・方法等につきましては,はじ
めにの中にも大学評価の実施要綱という形で整理をさせていただき,ご説明を
させていただいたところでございます。ただ,実施要綱と申しますと,自己評
価についての実施要項,「要綱」の字が違うわけでございますが,同じ「要綱」
と「要項」が重なってしまう。そうしますと評価担当者の中でいろいろと両者
の資料の区別が難しいといったご意見もございました。そこでどういった表現
が良いのかを考えたわけでございますが,1ページ目のはじめにをご覧いただ
きたいと思いますが,中程でございます,「平成14年度に着手する大学評価
の基本的な枠組み」を示したと,従来ですとここに基本的な枠組みを示した実
施要綱という形で書いておったところでございますが,基本的な枠組みを示し
たということから大綱というような表現でもあまり誤解がないのではないかと
いうことで,今回便宜的に「大綱」というサブタイトルを付けさせていただい
ております。あくまでサブタイトルといたしましたのは,平成12年度,13
年度のものを改訂しているということで継続性ということを基本としておりま
すので,大綱ということをメインにいたしますと,各対象機関に新しいものを
作成したのではないか,中身についてどう変わったのかということについて,
無用な誤解を生じさせるという懸念がございますものですから,あくまでもメ
インのタイトルでございます,「内容・方法等について」ということは活かし
つつ,便宜的なサブタイトルといたしまして「実施大綱」ということを付けさ
せていただいたところでございます。

○委員長 今ご説明いただきました,平成14年度に着手する大学評価の内容
・方法等についてご意見等がありましたら伺いたいと思います。

○ 10ページに相当するかと思います。対象大学の決め方に関することでご
ざいますが,これまでは国立大学だけが対象でしたので,設置者が文科省であ
り,その判断で数を決められたかと思いますが,これからは公立大学が加わる
ことで設置者が複数になります。ここでは既に3大学と決めておりますけれど
も,もっと多くの設置者から要請があるかもしれない。その対象大学を決める
のは,どこで,いつ行うのでしょうか。


●事務局 
 ここに記載しております対象大学はあくまでも私どもの事務的な能力といい
ますか,キャパシティーとして,これぐらいの大学数であればお受けすること
が出来るということでございまして,この大学数以上にご希望があれば喜ばし
いこととは思っております。実際にこれ以上数が増えた場合の調整でございま
すが,それぞれの設置者のご判断ということでございますので,こちらの方か
らどの大学がいいということは,なかなか申し上げることは難しいと思ってお
ります。そこで現在では事務的に設置者の方に内々ではございますが,意向に
ついて確認をさせていただいているところでございます。また,最終的には1
0月頃にそれぞれに事情もございますでしょうから,正式にご照会をさせてい
ただきたいと思っておりますが,最終的なセレクトにつきましては,設置者と
申しますか,設置者団体協議会等もございます。また,公立大学協会という団
体もございますので,そういった団体とご相談させていただきながら,具体的
な対象校についての決定をしていただければと思っております。ですから最終
的に決まった段階でこの数字は変わってまいります。

○ 先程の15ページの「極めて高い」,「高い」,「相応」,「低い」のカ
ッコ書きの部分を削除したということですが,その下のところも削除してござ
います。ところが先程の12年度の4−1の記述で「極めて高い」,「高い」
等,基準が不明瞭であったため,自己評価がズレたとか,機構の方での基準も
不明確だったのではないかという意見が出されておりますので,ここはどこの,
何に対して極めて高いとか,高いとか,相応だとか,どこかに何か基準が含ま
れているのですか。

●事務局 
 今ご審議いただいております,この大綱といいますか内容・方法等につきま
しては,基本的な1番の大元の文書でございます。今後具体的な評価にあたり
ましての中身につきましては,これを踏まえて各専門委員会等において「自己
評価実施要項」というものをこの大綱を踏まえてご審議いただきますが,一方
で今回いただきました4段階の評価というものは,ここの研究水準とは別に全
体的な評価,水準を分かりやすく,一般の方々に分かりやすく表示するという
形で4つの評価という形でお示ししたものについてでございまして,この中身
とは一致していないわけでございます。こちらの研究の内容についての評価に
つきまして,具体的な中身につきましては,それぞれの領域に応じて研究業績
等が多伎にわたるものですから,それぞれの専門委員会において個々にご審議
いただくという形になっております。

○ 前回出ました意見を良くまとめていただいております。それから15ペー
ジの意見が出たところですけれども,大綱として消しているということで,こ
こで短く説明しようとすると余計分からなくなるということで,消しておりま
すけれども,今実施中の,法学系,教育学系,工学系では,この辺の考え方,
手続き等も含めて詳細なものを作って,対象大学の方へ示すようにしており,
今後そのような方向で整理するので,大綱ではここまで行うという趣旨だと思
います。それから,小さいことですが,17ページの用語の解説の9分野で,
これは本格実施の部分で削っていただいて良いかと思いますが,18ページの
総合科学・特定領域については,総合科学のみということですが,これは12
年度から14年度の全般をいっているので,医学系については,医学系の中の
医学のみ,初めての方にご説明いたしますと,医学系ということでは,例えば,
薬学,看護学等は系ということでは入れてきておりまして,その意味では医学
のみということになりますので,その点も注意した方が良いかと思います。

○ 先程の15ページの独創性等の内容面の判定というところでは,「極めて
高い」,「高い」,「相応」,「低い」の4段階及び「該当せず」という評価
項目になっていますが,研究の社会的効果の中においては,「極めて高い」,
「高い」,「相応」,「該当せず」になっています。「該当せず」のカッコの
中には,ほとんど効果を上げていない内容か,該当判定の対象事項に該当する
旨の申告が無く,判定の対象に当たらない。と異なる要素のものが2つの含ま
れているような文面に受け取れるのですが,これはどういった経緯で,このよ
うな形になっているのでしょうか。

●事務局 
 確かにご指摘のとおりでございまして,そもそも?の研究の社会的効果の項
目自体が効果についてお尋ねをしているものですから,上の内容面の判定と異
なりまして,効果についてお聞きしているのに,低い効果というのは論理的に
おかしいのではないかと。ですから上にあります「極めて高い」,「高い」,
「相応」と,「低い」の内容の代わりに,該当せずの項目に盛り込んで整理を
しているという形になっております。そこで「該当せず」の項目の中に両方,
一見すると並ばないようなものがあるということをご理解いただければと思い
ます

○  そこのところは,実は自己評価の方で教員の方々が申告してくるところで
ございまして,社会的効果に自分がアピールしたいところがあって○を付けた
ところだけについて評価をします。ですから,提出するときに低いものについ
ては出してこないであろう,低いというのを入れるのは失礼であろうというこ
とから該当せずというのを実は入れております。これは評価を実施してみなけ
れば分かりませんが,たぶん,あまり低いというので該当せずに入るのはない
のではないかと予測しております。

○ その上の独創性の方は自己申告で○を付けて来る内容ですか。上の方は低
いというところに○を付けるのですか。

○ いいえ判断するのはこちらです。ですから教官側はただ単に独創性に自分
のアピールするところがあって○を付けるわけですから,自己評価はしており
ません。自分で高いとか,低いとかは言っておりません。私どもの方で判断す
るときに,独創性という学問的なところについては低いというのを入れており
ますが,社会的貢献で一生懸命行っているのに低いというは私どもの方として
は判断するのは失礼であろうと。申告する場合にはそれなりのもので来るであ
ろうということで,先程申し上げたようになったわけです。

○ まず,この分野別研究評価については,評価の項目としては14ページか
らあるように,研究体制及び研究支援体制,研究内容及び水準,研究の社会的
効果,16ページには諸施策及び諸機能の達成状況,研究の質の向上及び改善
のためのシステムということで,この中の特に研究内容及び水準と研究の社会
的効果については教員の方々の個人業績に基づいて,判定を行って,その内容
を見た上で,その項目ごとの評価をするという手続きになっていて,個人ごと
の業績を見るところの判定の手続きの仕方をここに書いてあるわけです。それ
で個人業績の出し方がその研究水準については水準として見ますので,主な業
績5点を出していただきますが,これは水準を見ますので,「極めて高い」か
ら「低い」という判定が出てくることになります。それに対して社会的効果の
方はこれは大学の教員の立場から言うと純粋に科学をやっている場合は社会的
効果というのはなくてもいいという面も極端な話あるわけで,ですから社会的
効果があるという部分をご申告いただくという状態になります。それに対して
判定するときに,仮に低いのが出てきたときに低いと言うかというと,これは
該当せずというところに組み入れた方がいいのではないかという判断で出来て
おりまして,要するに社会的効果の方が極端に言えば,ない場合もある,出さ
なくても良いという状態で判定しますのでそういう区分が出てくるということ
でございます。

○委員長 他にご意見,ご質問等ございませんか。
  (意見等なし)
特にご異論がなければ原案のとおり決定したいと思います。


9 その他

○委員長 本日の議題は以上でありますが,事務局からその他の報告事項をお
願いします。

●事務局<資料説明>
 その前に今ご審議いただきました,資料6−1,大綱でございますが,今ご
審議いただきました結果を踏まえ,必要な修正を施し,一応確定という形で取
り扱わせていただきたいと思います。これに基づきまして,今後開催されます
各専門委員会において各分野の専門的見地から具体の内容・方法等をご審議い
ただくことにしてございます。その過程においてこの大綱についても若干の加
筆等が生じることがございますのでそういったものも踏まえまして,10月に
改めてこの内容についてご審議いただくことにしてございます。その後この中
身につきまして,改めて関係団体にもご照会する予定としてございますので,
その点ご承知おきいただければと思います。
 それでは資料7−1から7−3です。「評価作業マニュアル」,「評価実施
手引書(増補版)」という形で3つの資料を用意させていただいておりますが,
中身といたしましては同じものでございますので,資料7−1評価作業マニュ
アルをご覧いただきたいと思います。まず,1ページ目の4行目にございます
とおり,各大学から出ております自己評価を基にした具体的な作業をしている
ところですが,その際の手引書というものをここでは用意してございます。今
回ご覧いただいているマニュアルというものは手引書の補足となるものでござ
います。後程ご説明いたしますが,その評価の具体的な流れに沿いまして,評
価作業をいろいろと記述しておる資料でございまして,手引書と合い持ちまし
て評価担当者に具体的評価作業をしていただく際の参考としていただくもので
ございます。2ページ目,3ページ目をご覧いただきたいと思います。フロー
チャートをご覧いただけると思いますが,今後の自己評価書の分析,更には様
々な打ち合わせ,ヒアリング,そして専門委員会としての原案,ここに至るま
での全体的な流れをフローチャートの1としてお示しをしてございます。また,
フローチャート2では,そこに至るまでの具体的な作業手順,どういった書類,
様式に何を記載するかということについて別途まとめてございます。次のペー
ジからは具体的な書面調査についての項目でございます。おめくりいただいて
お分かりのとおり,基本的には右側のページに評価担当者が実際にご記入,ご
利用いただく様式をお示しし,左側にその記入にあたっての留意点等を説明し
てございます。これを参照していただきながら,各評価担当者,専門委員会委
員または評価員の皆様方に所定の様式にお書きいただくということになってお
ります。36ページ目をご覧いただきたいと思います。具体的な各対象機関か
ら出てまいりました自己評価書につきましては各評価委員が判定作業をしてい
ただきまして,それぞれの様式に必要事項をご記入いただくわけでございます
が,その中で十分に知り得なかったことにつきましてはヒアリング,また,分
野別教育評価につきましては訪問調査を行います。その際に今般の大きな改訂
の中身でございますが,36ページの上から5行目をご覧いただきたいと思い
ます。具体的にヒアリングにあたりまして,聴取する事項については右側のと
おりまとめておるところでございますが,今回特に大きな改訂といたしまして
は,このまとめましたシートをヒアリング実施の2週間前に各大学へ送付する
こととしております。従いまして各評価担当者におかれましては,自己評価書
の中身,書面調査の項目を整理していただきまして,その中の具体的な課題,
問題点について,整理をしていただきまして,それを2週間前に各大学へ送付
する。12年度の調査におきましてはそういったものがないまま,具体的な指
示がヒアリングの直前になって大学に連絡があったということもございまし
た。そういったことをなくすために,今般2週間前には各大学に項目を整理し,
お示しするという形にしてございます。ヒアリングについての具体的な方法等
につきましては42ページから44ページにお示しをしてございます。これら
を踏まえまして最終的な評価結果原案につきましては45ページ以降にお示し
をしてございます。繰り返しになりますが,このマニュアルに沿って具体的な
作業をしていただき,評価結果原案を取りまとめいただく,そのための資料と
して整理したものでございます。この中身につきましては,評価の透明性とい
うことがございますので,本日の当委員会で報告の後,ホームページ等へもこ
の中身を公開させていただき,対象機関等にもご覧いただけるような手はずを
取りたいと思っている次第でございます。


○委員長 以上で本日の委員会を閉会します。
                                以 上
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